中国・杭州で試験導入の効果は?手作りソーシャルディスタンス帽子

2020年04月30日 16時00分

 うそかまことか、中国では新型コロナウイルスを“克服”したようだ。全国人民代表大会(全人代=日本の国会)常務委員会は29日、新型コロナの感染拡大で延期となっていた第13期全人代第3回会議を5月22日から北京で開くことを決めた。習近平指導部は全人代の開催決定により、感染封じ込めが一段落したと内外に印象付けた形だ。

 その中国では教育機関が授業を再開している。小中高の教室は3密の典型。遊びたい盛りで、生徒同士の距離も近く、誰かが無症状感染者だったり、軽症で感染に気づかぬまま登校すると、必然的に濃厚接触の危険性がマックスになってしまう。

 そこで、貴州省の中学校では昼食時、生徒が校庭で1・5メートルのソーシャルディスタンスを取り、立ちながら食事しているのだという。

 また、ユーチューブチャンネル「ゆあチャン」で情報発信している中国人ジャーナリストの周来友氏はこう語る。

「浙江省杭州市のある小学校は、ユニークな方法で児童たちにソーシャルディスタンスをキープさせ、それが中国内で大きな話題となっています。1メートルの長さの棒が付いた“ソーシャルディスタンス帽子”を手作りさせ、互いに棒の範囲内に近づかないようにすることで、学校内での社会的距離を実行させているというのです」

 校長によると、現在、4クラスでのみ試験的に導入。校長は児童たちに「帽子を使って社会的距離感をつかんでもらいたい」と話しているという。

 日本では全国的に小中高、大学が臨時休校している。ゴールデンウイーク明けの再開のめどは立たず、緊急事態宣言が延長される可能性大で、9月入学制まで議論されている。

 周氏は「日本でも、中国のように学校が再開されれば、校内でのソーシャルディスタンスが大きな課題となるでしょう。中国でのこうした面白い取り組みは今後、日本の参考になるかもしれません」と指摘している。