大阪“パチンコウォーズ”開戦!吉村砲 休業拒否で公表の6店舗激痛

2020年04月25日 16時00分

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために大阪府の吉村洋文知事が強硬手段に出た。24日、休業要請に応じない府内のパチンコ店6店の店名を公表し、「行かないでください」と呼びかけたのだ。名指しは全国初で、これには賛否両論。他の首長も追随する動きで、大型連休を前に“パチンコウォーズ”と化してきた。

 パチンコ店を巡っては、東京や大阪では政府の緊急事態宣言を受けて、休業を要請。大手チェーンを中心に休業が相次いでいたが、中小は今でも営業を続けている店が多い。朝から行列ができれば、営業している店を求めて、近県への“越境パチンコ”も問題になっていた。

 タレントの神田うの(顔写真)は23日、インスタグラムで、夫の西村拓郎氏が社長を務めるパチンコチェーン「日拓」が休業していることを報告。その上で休業しない店について「利己の精神の方々が多くてとても残念に思います」と指摘した。

 大阪府内には約700の店舗があり、今月14日から来月6日まで休業要請を行っていたが、6つの店舗が全く応じなかったために新型コロナウイルス対策の特別措置法45条に基づいて、大阪市の2店舗、堺市の3店舗、枚方市の1店舗の店名公表に踏み切った。これにはネット上で「吉村府知事はよく発表した」「どうせ脅しだけかと思った」と称賛の声が上がる一方、「この時期でも営業している店を府知事が教えてくれた」「より客が殺到して、リスクが高くなる」と逆効果だと批判する声もあった。

 なにかとやり玉に挙げられるパチンコ店だが、そもそも3密の環境なのかの議論も結論が出ていない。店によって、対応はバラバラだが、客同士が隣り合わせにならないよう一席ごとに制限したり、仕切り板の設置、パチンコ台からウイルス抑制効果があるとされるプラズマクラスターイオン発生、店内の清掃、従業員の検温などを徹底したりしている。

「たばこを吸うからマスクをしていないとか、パチンコ玉を触るから感染リスクが高いといわれるが、4月から健康増進法の改正で店内は禁煙ですし、システムの自動化で玉箱を積む店も少なく、パチンコ玉に直接触ることもない。しゃべる人もいませんしね」(パチンコ愛好家)

 パチンコ店に目くじらを立てる前に満員電車対策に本腰を入れるべきとの意見も多い。業界関係者は「体力のある大手は休業に踏み切れたが、個人経営も多い中小では潰れるところも出てくる。結果的に今も営業している店には客が集まっていて、『抜け駆けは許せない!』というムードもあるし、みんな自粛しているんだからとの同調圧力もある。各自治体に営業している店に対してのクレームが殺到しているんです」と話す。

 猪突猛進の吉村知事は止まらない。府には1200件以上の営業している店の情報が殺到し、この日発表した6店舗以外にも28店舗に休業協力を求めている。応じない場合は第2弾で追加公表する構えだ。

 コロナ対策では何かと先手を打っていた東京都の小池百合子知事は、パチンコ店対策には及び腰だったが、都にも200件以上の営業店情報が寄せられているとあって、動かざるを得ない状況に。41店舗に対し、休業要請に応じない場合は28日以降に店名を公表する運びだ。千葉県の森田健作知事も営業を続ける約50店舗に対し、公表の判断を来月2日までに行うとしている。

 吉村知事に名指しされた堺市堺区の「P.E.KING OF KINGS大和川店」を運営する日本オカダエンタープライズ(大阪市西区)は「営利追求のため営業を継続するわけではない。この状態で休業すると倒産し、従業員や取引先への責任を放棄することになりかねない。パチンコ屋というイメージのみで判断しないで」と訴えた。名指しされた6店のうち2店は休業の意向を示したという。店名公表後も休業要請に応じない場合は、休業指示を出せる。次なるステージに進むのか――。