“ネットカフェ難民”はどこへ行く 東京だけで4000人超が救済追いつかず

2020年04月15日 16時00分

 新型コロナウイルスの感染拡大予防の緊急事態宣言を受けて、東京など日本の大都市の当局が「3密」の遊技施設と分類されるインターネットカフェの休業を要請。ネットカフェを住まい代わりにしていた人は、東京だけでも4000人以上と推定されている。

“ネットカフェ難民”を救済するために東京都はホテルなどの一時的な宿泊施設の提供を始めた。しかし、とても追いつかないようだ。新宿駅周辺にも変化が起きている。

 新宿駅利用者は「スマホ依存症みたいなホームレスが増えてきました。年齢も比較的若くて、あまり汚れていない人が通路にダンボールを敷いて、スマホでゲームしているんです。ネットカフェ難民のようです。かわいそうなので巡回中のお巡りさんには伝えましたが、ホームレスには関与したがらないですね」と語る。

 ネットカフェで暮らす人々の実態に詳しい俳優の久我未来(くが・みく)はネットカフェの閉鎖について、客の行き先を危惧している。

「3年B組金八先生」(TBS系)などに出演した久我は、都内のネットカフェでのアルバイト経験もある。「ネットカフェを遊技場と行政は判断されたのでしょうが、ネットカフェで暮らしていらした方も多くいたので心配です」(久我)

 ネットカフェを“遊技”のためではなく、住まいにしている人は多いという。「早朝の現場の集合時間を厳守するため現場近くのネットカフェに住まいを移す警備員、土木作業員。事情があって住まいを持てない風俗嬢。シェルターとネットカフェを行き来している生活困窮者。ホワイトに見せるため、残業をネットカフェでやるブラック企業社員。洗濯モノを干して生活している人もいました」(同)

 ネットカフェは日本が抱える問題の縮図だ。