コロナ禍が国会に…押し合いへし合いで“超濃厚接触”の懸念

2020年04月14日 16時25分

 コロナ禍が国会にやってきた。13日、衆院事務局は管理部に所属する50代男性職員が、新型コロナウイルスに感染したと発表。これから与野党の激突が予想される法案の審議が始まるだけに、国会内での感染拡大が心配されている。

 この職員は自動車課所属で、国民民主党の牧義夫衆院議員の運転手をしていた。牧氏には症状がなく、検査も受けないという。念のため職員と接触した3日から2週間後にあたる17日まで自宅待機する。寺田稔総務副大臣の公用車運転手も感染が判明した。

 この日は、自民党の鳩山二郎衆院議員の男性秘書にも感染が確認されたばかり。赤坂にある衆院議員宿舎でも自民党議員の家族に感染者が判明し、国会議員にコロナの魔の手が伸びるのも時間の問題だ。さらに懸念材料がある。

 永田町関係者は「コロナ対応で忘れ去られがちですが、いくつか重要な法案が国会で審議される予定です。種苗法改正法案や年金改革関連法案などがあり、与野党でもめそうです」と指摘した。

 種苗法改正法案について社民党の福島瑞穂参院議員が、ツイッターで「農家のみなさんの自家採種や自家増殖が禁じられることになったら大問題。この法案を成立させてはなりません」と反対を表明。

 年金受け取り開始年齢を75歳まで繰り下げ可能にする年金改革関連法案にも慎重な意見が多い。

 また、検察庁法改正案もあり、弁護士などがSNSを使って「検察官人事に内閣が介入できるようになる」と反対を訴えている。これに同調する国会議員も多い。

 13日に与野党が話し合い、国会に出席する議員を7割から8割削減することで合意した。とはいえ重要法案となれば話は別だ。仮に強行採決ともなれば、押し合いへし合いの“超濃厚接触”は避けられない。