コロナ軽症者受け入れ表明の東横イン、アパホテルに称賛の声

2020年04月07日 16時20分

 お手頃価格で、全国どこにでもあるホテルとして、お世話になっている人も多い東横インとアパホテルがコロナ禍で見せた“緊急事態対応”に称賛の声が上がっている。

 東京都は6日、新型コロナウイルスに感染、入院しながらも軽症、無症状の患者を東京・中央区日本橋浜町にある「東横イン東京駅新大橋前」に順次移していくと発表した。既にアパホテルも政府の要請に応じ、受け入れを表明している。

 中国・武漢からの帰国者を受け入れた千葉・勝浦市の「ホテル三日月」のケースがあったが、この時は経過観察の一時滞在。今回の感染者の受け入れは状況が異なる。

 実際、大手旅行会社やホテルなどの組合でつくるサービス・ツーリズム産業労働組合連合会は6日、都内で会見し、コロナ患者の受け入れに反対を表明。従業員と感染者を接触させないことや施設の風評被害対策などを政府に求めた。

 患者の受け入れは一棟借りで、病院での対応と同様、原則外出、面会は禁止。防衛省は自衛隊に災害派遣を命じ、同ホテルに一緒に宿泊する陸上自衛隊員が患者に食事を運ぶという。“完全隔離”になるとはいえ、周辺住民から不安の声が上がるのは避けられないところだ。

 全国のホテルでは、東京五輪や訪日外国人客を見込んだ需要がほぼゼロになり、厳しい状況に見舞われている。「コロナ患者の受け入れは政府や都に補償してもらえる。渡りに船では」とのやっかみもあるが、従業員の感染リスク、施設管理等を考えれば、とても割に合うとはいえない状況だ。

 それだけにネット上では「終息したらアパホテル、東横インに泊まろう」「応援しよう」「感謝しかない」との書き込みであふれている。

 日本財団もグループが所有する東京・品川の「船の科学館」や体育館などを整備し、滞在先として提供する。他にも複数のホテルが新規の予約を止め、受け入れ態勢を整えている。今後、感染者拡大とともに滞在施設は増えていくことになり、ストップ“医療崩壊”に期待がかかる。