文科省の中学教科書検定結果に異論 識者が批判する従軍慰安婦の呼称復活

2020年03月26日 16時00分

 文部科学省は先日、来春から中学校で使用する教科書の検定結果を公表した。「新しい歴史教科書をつくる会」編集の自由社の歴史教科書が不合格となった一方で、合格した教科書の一部に2004年度の検定以後使われていなかった「従軍慰安婦」の呼称が復活している。

 山川出版の教科書には「戦地に設けられた『慰安施設』には、朝鮮・中国・フィリピンなどから女性が集められた(いわゆる従軍慰安婦)」とあるという。韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「確かに、慰安婦の中には朝鮮人女性や中国人女性もいましたが、もっとも多かったのは内地人(日本人)女性です。そもそも、慰安婦強制連行説などというものは、それを喧伝扇動した朝日新聞が誤報であったことを認め、その時点で決着がついていることなのです」

 それにもかかわらず、「従軍慰安婦」という戦後、作られた“造語”が再び教科書に記述されることになった。

 但馬氏は「『従軍』と付く役職は、従軍看護婦、従軍記者、従軍カメラマンなどがありますが、彼らは軍属と呼ばれ、軍人に準ずる存在として階級をもっていました。たとえば、従軍看護婦でも婦長クラスになると『伍長』となります。下士官です。婦長の中には、生意気な口を利く兵にビンタを食らわせた剛の者もいたそうです。もし、『私は日本軍の従軍慰安婦だった』というおばあさんがいたら、最終階級と除隊時の部隊名を尋ねてみればいいのです。いやしくも軍属なら、死ぬまでその2つは覚えているはずです」と言う。

 また、歴史教科書と言えば、「南京事件」の内容も教科書によって異なりがちだ。

「軍による民間人の大量虐殺があったとする証拠はなにもない。せめて、『南京攻略戦時の南京市の人口は約20万人。それに対して中国政府は“30万人の虐殺があった”と主張している』と記述するべきでしょう。それが公平で科学的な教科書といえます」と但馬氏は指摘している。