日本ではお笑い界の重鎮・志村けん(70)が新型コロナウイルスに感染し、世間を騒がせているが、その猛威は海外でもとどまるところを知らず、コロナの魔の手はチャールズ英皇太子(71)にまで伸びた。
英王室は25日、皇太子がウイルス検査の結果、感染していたことが判明したと発表した。同王室の報道官は「皇太子に軽い症状が出ているものの、それ以外の健康状態は良い。ここ数日は邸内で公務を行っている」としている。妻のカミラ夫人(72)も検査を受けたが陰性だったという。
新型コロナ感染拡大を受け、皇太子とカミラ夫人は夫妻ともに70代であることを考慮し、ロンドンからスコットランドに避難。王室が所有する広大な敷地に建つバルモラル城に移ったばかりだった。
同王室は「皇太子はここ数週間、公務で多くの行事に出席していたため、どこから感染したのか、特定は不可能だ」との声明を発表した。
皇太子夫妻はボスニア・ヘルツェゴビナやキプロス、ヨルダンへの訪問を予定していたが、欧州での感染の広がりを受け延期された。
英スカイニュースによると、皇太子は今月12日、バッキンガム宮殿で行われた式典に出席。その後、ロンドンで行われたオーストラリアの森林火災被害救済事業のためのレセプションと、晩さん会に出席していた。
同ニュースは同日午前、皇太子がエリザベス女王(93)に面会していたと伝えた。女王と夫のフィリップ殿下(98)は現在、ロンドンの西約34キロのところにあるウィンザー城に避難している。王室によると、女王の健康状態は良好だという。