「違法ダウンロード刑罰化」はザル法案

2012年06月21日 18時00分

 社会保障と税の一体改革をめぐる修正協議が合意になり、国会は法案可決ラッシュとなっている。先週末には衆参の本会議で計11法案が可決。そのうちの一つが違法ダウンロード刑罰化を盛り込んだ著作権法改正案だ。

 

 改正案ではダウンロードした場合でも罰則を科す。2年以下の懲役または200万円以下の罰金となる。今国会で成立する見通しだ。

 

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「改正案はいいとも悪いとも言えない内容ですが、違法ダウンロードを見過ごせない状況だったのは事実です。特に中国で海賊版が出回っており、中国に『取り締まれ』と言うために国内をちゃんとすることが必要でした」と語る。

 

 ネットユーザーらは「iPodにデータを取り込むのはいいのか」「動画配信サイトはアウトだ」と混乱している。「iPodはOKでしょう。動画配信サイトでも『著作権者に許可を取ってあります』と書いてあるものは問題ない。ただ、具体的に何をしたら違法なのか改正案からは分からない面もあり、そこが不安な点です」(井上氏)

 

 可決ラッシュにベテラン秘書は郵政解散後の国会を思い出したという。「当時も法案がかなり通ったのですが、後から振り返った議員が可決された法案の中身を確認して、『なんでこんなのが通ったんだ』とあまりのスカスカっぷりに驚いていました」(ベテラン秘書)

 

 今後、おかしな法案が通っていかないかチェックが必要だ。