宴会自粛要請も「そんなの関係ねえ!?」上野公園に押し寄せる花見酒客の人波

2020年03月21日 16時00分

上野公園で花見を決行する人々も

 新型コロナウイルスの影響で、小池百合子都知事が花見の宴会自粛を要請する中、3連休を迎えた。都内屈指の花見スポット、上野恩賜公園は20日、「そんなの関係ねえ!」とばかりに人、人、人の大混雑。宴会形式は封じられても立ち飲み、歩き飲みで、花見酒は健在だった。

 都心の桜開花は14日。上野公園では20日、ソメイヨシノが三分咲きの発表だったが、日中の暖かさで五分咲き程度に進み、絶好の花見シーズンへと突入した。

 昼過ぎに、公園前を訪れてみると、ひっきりなしに押し寄せる人の波。「屋外だから大丈夫と思ったが、すごい人でびっくり」(30代男性)、「ビニール手袋までしていた外国人がいたけど、怖いなら来るなって感じ」(20代女性)。

 マスクをしている人は半分ほどだった。

 例年と異なるのはビニールシートを敷いた宴会がないこと。公園管理所によれば、メイン通りとなる「さくら通り」は両端が宴会場になっていたが、今年は囲いが設けられ地面には「宴席禁止」の表示があった。

 そのため、缶ビールやドリンクを片手に歩きながら桜を楽しむ人が大半だ。それでも囲いの中で座り込んで、飲んでいる人や、通りから外れた公園内でビニールシートを敷いて、飲んでいる若者のグループもあった。

 公園側は「さくら通りでの宴会は禁止で、アナウンスや警備員が呼びかけていますが、他のエリアはあくまで自粛要請ですので、やめてくださいとは言えない」と話す。

 花見客が減り、周辺の飲食店や露店は大打撃が予想されたが、上野かいわいは例年、花見期間中に400万人もの人が訪れる異常なまでの混雑ぶりだったため、今年は「半分程度では」(公園関係者)と落ち込んでも、周辺の店は行列ができ、影響は少なそうだ。

 嘆いていたのは花見の時期に場所取りの“アルバイト”があったホームレスたち。

「公園も柵を作っているから、場所取りができない。ほかの公園に行ったのもいるよ」

 異例の花見シーズンとなったのは間違いない。