“マスク争奪戦”本紙記者が体験 不当転売を法規制も状況は「?」

2020年03月20日 16時00分

開店前のドラッグストアにできた長蛇の列

 15日からマスクの不当転売が法規制され、ネット通販ではあらかた姿を消した。これで店頭に並ぶかと思ったら、以前よりもひどい争奪戦が繰り広げられていて…。

「朝、ドラッグストアが大変なことになっている」。こんな話を聞いたのは数日前。そこで開店前のドラッグストアに行ってみた。

 本紙記者が向かったのは千葉県市川市。ここはスポーツクラブや福祉事業所でクラスターが発生し、市民の感染予防意識が高いせいか、ドラッグストアやコンビニでマスクを売っているのをまず見ない。大手スーパーをのぞいてみたが“平常通り”、「マスク品切れ」だった。

 続いてドラッグストアを2店ハシゴ。親切に開店前から「本日の入荷予定なし」との案内が出ていて、行列もない。ガセ情報だったのかと思いきや、隣の駅に移動したところ風景がガラリと変わった。ドラッグストアの前に100人を超える行列ができていたのだ。

 聞けば「本日入荷あり」との情報で、朝から並んでいるという。開店すると、7枚入りのマスクを購入し喜ぶ人で店頭はあふれた。本紙記者も慌てて最後尾に並んだものの、30人ほど残して「本日分、完売しました」と無情のゴング。「また明日ね~」と年配女性たちは悔しがる様子もなく解散し、帰っていった。

 結局、開店時間の前後に12店舗回り、マスクを販売していたのはこの店だけ。定期的に購入できているという主婦は「店によっては、夕方くらいに売り出すところもあるから、こまめに足を運んでいる」と“時間差販売”を教えてくれた。

 その助言に従い夕方から夜にかけて、再び12店舗を回ったところ2店舗で普通にマスクが販売されており、購入できた。ただ在庫多数というワケではなく、すぐ売り切れてしまう状況に変わりはない。法規制前に比べ徐々に流通し始めているとはいえ、品薄の状態は当分続きそうだ。