マスク狂騒曲いつまで!? 止まらぬコロナ感染拡大で品薄もWHOからは不要論

2020年03月05日 16時00分

いまやどこもマスクは品切れだ

 新型コロナウイルスの感染拡大で、不足するマスクをめぐりトラブルに巻き込まれている人が増えている。満員電車や職場でマスクをしていなければ白い目で見られ、咳やくしゃみをしようものなら、ケンカまで起きかねない。おまけに厚生労働省が、国民生活安定緊急措置法に基づき、家庭用マスクの製造販売業者や輸入業者に製品を国に売り渡すよう指示したから、品薄が加速するのは必至だ。

 1月末から始まったマスク不足は、いまだ解消するメドがついていない。どこも品不足で、たまに入荷しても瞬時に売り切れる。国内メーカーは24時間態勢で、通常の3倍の週1億枚ペースで増産しているが、店頭にはなかなか回ってこない。

 この状況に経産省は、マスクを使い捨てにせずに洗ったり、消毒液に漬けるなどして、再利用が可能と周知する検討をし始めたと報じられたが、ツッコミどころ満載だ。

 あるメーカーの使い捨てタイプのマスクには「衛生面から1日1枚のご使用をお勧めします」と明記されている。ネット上では「そもそも消毒するエタノールが売っていない」「マスクのフィルターが壊れる」と懐疑的な見方が多数だ。

 厚労省は3日、国民生活安定緊急措置法に基づき、家庭用マスク製造販売業者や輸入業者に製品を国に売り渡すよう指示。約400万枚を一括で買い取り、感染者が多い北海道中富良野町や、北見市に最初に配布する。

 10年前のお古を引っ張り出せとの意見も出た。

 国民民主党の浜口誠参院議員は、2009年に新型インフルエンザが流行した際に国が備蓄したマスクを放出すべきと参院予算委員会で訴え、安倍晋三首相は「もしあれば使ったらいい」と厚労省に調査を指示したが、10年もたつとゴムひもの劣化は避けられない。“新古品”を放出して、クレームがついたら政府に責任が取れるのか。

 政府は、4日の参院予算委員会理事会で、国が保有するマスクは計743万1300枚だと明らかにしたが、担当者は「この中でどのくらい民間に出せるのかは調査中」としている。

 そもそも、マスクが感染予防になるのか?との議論も起きている。これまで厚労省は症状がある人の着用は飛沫拡散防止になるとし、一般人でも「屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策」と励行していた。

 ところが、世界保健機関(WHO)は先月29日に「予防目的で学校や駅、商業施設など公共の場でマスクを着用する必要はない」と不要論を唱え始めた。欧米では「マスク=病人」が定着しており、日本のように気軽にマスクをつける習慣はない。マスク不要論は世界的な供給不足に陥る懸念を払拭する狙いもあるようだ。

 一方、この時期は花粉症で苦しむ人も多い。マスク着用でもくしゃみをすれば、周囲から鋭い視線が飛んでくる。肩身が狭い花粉症持ちの人を救おうと『花粉症なんです』とマスクの片隅にスタンプできるゴム判を製作した人もいる。これには「ぜんそく持ち用のも作ってください」との声も上がっている。

 手に入らないなら作ろうと自作マスクが主婦層を中心に熱を帯びている。キッチンペーパーやコーヒーフィルターを利用したマスクが人気だが、使い古したブラジャーの片側を針と糸で加工したマスクを紹介する女性も現れ「素晴らしいアイデア」と拍手喝采だ。

 早速、試したという「仮面女子」元メンバーの橋本ゆき渋谷区議はツイッターで「自分のブラジャーちっちゃ過ぎてこども用のマスクにしかならなかった」との報告も。

“ブラマスク”をつけた女性と一緒になったら男性陣は目のやり場に困りそう。一方で男性が街中で着用しようものなら変態扱いされかねない。

 マスクを巡るドタバタは当分、終息する気配はない。