突然の臨時休校要請に大パニック 現場丸投げに教師たちの不安と嘆き

2020年02月29日 16時00分

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、安倍晋三首相が全国の小中高校、特別支援学校に3月2日からの臨時休校を要請したことを受けて、児童や生徒の親のみならず、学校の教職員にまでパニックが広がっている。

 臨時休校の通達は、文部科学省から教育委員会に出されるが、実際に休校をするかどうかの判断は、学校や地方自治体に任せられる。

 学校でインフルエンザなどの感染症が発生した際、児童や生徒の出席を停止する学校保健安全法に基づき、小中学校では定められた年間の授業時間が不足しても、法的には不測の事態ということで問題はない。高校については、文科省は各課程の修了や単位の認定を進級や進学に影響することがないよう求めている。

 だが、休校になれば授業時間が不足し、中学高校の期末試験も実施できない可能性が出てくる。

「授業カリキュラムが終わらないまま春休みに入る。学年が変わるので授業できなかった部分をどう補填するのか」と不安げに話すのは、都内の小学校教員だ。

 それでなくても教員はこなすだけでも大変な量の仕事を抱えている。前出教員は「学校でしかできない書類作成などをやらないといけない。休校になって教員も学校に来てはいけないというのなら、すべての作業が後ろにずれ込む。そのしわ寄せで、夏休み返上になる可能性もある」と危惧している。

 新型コロナウイルスは、高齢者や糖尿病などの持病がある人が感染すると重症化しやすい一方で、子供はしにくいとの報告がある。

 感染者が確認されていない県の中学校教員は「一斉休校というニュースが突然流れた日は、保護者からの電話が鳴りやまなかった。休校になることを把握していない中で対応に追われた」と語った。

 休校措置は、学校現場に大ダメージを与えている。