ローソンがレジレス店を実証実験 酒・たばこ販売へ最後のハードルは

2020年02月19日 16時00分

店内にレジはない。店を出ると支払いは終了

 最後のカギは国の規制緩和!? ローソンは26日から5月25日までの3か月間、レジを通らずに買い物ができる富士通新川崎TSレジレス店をオープンし、実証実験を行うと発表した。

 専用アプリに表示されたQRコードを店頭端末にかざして入店し、購入したい商品を手に持って店外へ出ると、事前に登録した決済手段(クレジットカード)で支払いができるサービス。天井に設置された28台のカメラで客の動きと棚の商品を追従し、商品下の重量センサーと組み合わせて、何を手にしたかがわかる仕組みを採用する。

 同店は富士通新川崎テクノロジースクエアに勤務する従業員専用の店舗だが、今年夏ごろには実験結果を検証し、都内で一般公開する見通し。

 だが、そうなると気になるのが、今後どの規模まで商品を扱えるかだ。

 同店はサテライト店という位置づけで、おにぎりやサンドイッチ、デザートや飲料を中心とした約250アイテムを陳列。酒、たばこ、カウンターフード、アイス、冷凍食品、ATMや各種収納代行といったサービスは取り扱っていない。

「まずは繁忙店のサテライト店としてどこまでできるか、今回の実験を通して見極めつつ、店舗当たりの投資額を下げていきたい」(ローソンの牧野国嗣オープン・イノベーションセンター長)

 米国の「Amazon GO」のようなレジレス店が、一気に日本で広がることはなさそうだが、流通ウォッチャーの渡辺広明氏は「たばこはコンビニの主要商品。レジレス店でも販売できるようになれば、人手不足に悩む加盟店オーナーの見る目が変わるだろう」。

 現在、コンビニでは未成年者の飲酒と喫煙を防止するため、タッチパネルで年齢確認をしているが、レジレス店ではこれができない。そこで注目されるのが、同店で3月16日から実験される手のひら静脈認証と顔認証を組み合わせた富士通のマルチ生体認証技術だ。

「マルチ生体認証と特許出願中の年齢確認技術を組み合わせれば確認ができる。最後は国の規制緩和が必要になる話だが、年内には働きかけを進めていきたい」と富士通関係者は話している。