盗撮画像を共有、売買…イタズラで済ませられないモラル

2020年02月17日 16時10分

“今どきのイタズラ”で済ませられない事件だ。奈良県生駒市の市立中学で、複数の中学2年の男子生徒が同級生の女子生徒を繰り返し盗撮していた事件に衝撃が走っている。被害者は20人ほど。男子生徒たちはLINEで盗撮した画像を共有し、数百円で売買したものもあった。

 盗撮に使われたのはスマートフォンとペン形小型カメラだった。6~7人の男子生徒が、昨年秋以降に学校内でスマホなどを使い、女子生徒のスカート内を盗撮。教室の本棚にスマホを隠して着替えを盗撮したこともあった。

 女子生徒から教諭に相談があり、聞き取り調査の結果、男子生徒たちが浮かび上がった。

 先日、市教育委員会は「外部への流出は確認されていない」と仲間内だけにとどまっているとの見解を示し、校長は謝罪した。

 スマホにLINE…現代的な犯行に思えるが、この手の犯罪は以前からあった。

 教育関係者は「スマホどころか携帯電話もなかった時代の中学生はインスタントカメラを使っていた。クラスで集合写真を撮る際にカメラのフラッシュに合わせて、カメラを女子生徒のスカート内に入れて撮影。後日、現像した下着の写った写真が男子生徒の間で回し見されるのです」と明かした。

 アナログ時代でも行われていたのだから、スマホなど盗撮に使える道具が発達した今の中学生がやっていないわけないと言い切っていいだろう。

 犯行のあった中学校では、教室へのスマホ持ち込みは禁止だった。

「学校側で毎日荷物チェックをするというのは、現実的ではありません」(前出の関係者)

 18歳未満がスマホを利用するときはカメラ機能を制限するなり、小型カメラは未成年に販売しない対策があり得るが、イタズラで済まさずに犯罪として扱う厳しさも必要だろう。