停泊クルーズ船一部乗客の下船開始も…届かなかったシウマイ弁当は解決見えず

2020年02月15日 16時00分

 日本国内でも新型コロナウイルスの感染が拡大している中、横浜港沖に停泊する大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では14日、ようやく一部乗客の下船が始まった。船内待機を強いられている乗客の楽しみとなっているのはやはり食事で、とんだシウマイ禍も起きているようで…。

 乗員乗客計218人の感染が確認されている同船では、80歳以上の高齢者や持病のある人ら11人が、ウイルス検査で陰性と判明した後に下船し、埼玉県和光市の税務大学校へと移動した。厚労省は今後、対象年齢の引き下げや、窓のない部屋に滞在する人を優先的に下船させる意向だが、乗客乗員は約3400人もおり、一筋縄ではいかない状況だ。

 いまだ先が見えない乗客に対し、アイフォーン2000台がソフトバンクとLINE社からこの日、提供された。特別なアプリを通じて、医師らとコミュニケーションが取れるという。

 一方、解決していないのが“シウマイ問題”だ。崎陽軒が12日に乗客や支援活動する自衛隊にシウマイ弁当4000個(約344万円分)を差し入れたが、届かなかった。検疫や税関の関係で作業が遅れ、賞味期限が切れたことで破棄されたとみられるが、現場が混乱しており、その後も崎陽軒は「情報が入ってこない」と原因は不明のままだ。

 英船籍で米国の会社が運営する同船の食事は主に洋食で、日本人の乗客は和食を切望していただけにショックは大きかったようだ。船内から情報発信している乗客は「(弁当が)無かった。燃え尽きた」とうなだれる写真を載せれば、「この問題、ハッキリするまで私は拘(こだわ)りますよ」と徹底追及宣言する乗客もいる。

 乗客のリクエストは崎陽軒側にも届いている。日持ちする真空パック入りのシウマイもあるが、「今後の対応については未定」(崎陽軒)。弁当は届けたいが、解決策は見つかっていない。