新型コロナの飛沫感染恐れ総菜売れ残りも 1分以上「チン」で安全だが

2020年02月12日 16時00分

 日に日に新たな感染者が増えていく新型コロナウイルスが、食品小売業界を直撃している。飛沫感染を恐れて、デパートやスーパーマーケットなどで、総菜の売れ残りが続出しているのだ。

 流通ジャーナリストは「不特定多数の客が来店するデパートやスーパーの総菜売り場、それにベーカリーなどでは、包装容器に入っていない、裸、バラ売りの食品が売れ残ってます。飛沫感染を恐れてのことでしょうね」と話している。

 総菜売り場には、揚げ物や焼き物の総菜がバラ売りで並んでいる。ベーカリーでも焼きたてパンがバラ売りされている。

 都内の感染症外来医は「横浜港沖で停泊中の大型クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』の乗客に新型コロナウイルスの感染者は増える一方。感染源はハッキリしてませんが、直接感染だけでなく、ビュッフェ方式の食材から感染した可能性も捨てきれない」と言う。

 デパートやスーパー、ベーカリーでの食品は衛生管理された場所で製造されている。だが、店頭で売りに出されたときは無防備になる。

「マスクをしていない客が店内で咳き込んだり、くしゃみ、それに触った場合、陳列されている食品に飛沫感染する可能性もあるんです」(同)

 新型コロナウイルスに汚染された食品でも他の病原菌同様、電子レンジで1分間以上、加熱すれば安全とされているが、総菜やパンなどは加熱せず、そのまま食べることもある。

「総菜売り場でも、フタがあるトレーに食品を入れて、客が購入する際は、フタを開けてトングで取る工夫をしないと売れ残りは防げません」(小売店アドバイザー)

 脅威がなくなる日は、いつになるのか。