マスク品薄続き高額転売横行も…無料型紙で作る立体布マスクが話題

2020年02月06日 16時00分

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、使い捨てマスクの品薄状態が続いている。

「1グループ2袋まででお願いします」。東京・JR新橋駅近くの薬局では、マスク売り場に転売目的の買い占めをしないよう求める張り紙がされていた。需要増を予測して大幅に在庫を用意したが、現在はほぼ払底している。在庫確認の問い合わせが相次ぐが、従業員の女性は「全く入荷できない日もある」と顔をしかめた。フリマアプリ大手「メルカリ」では、定価を上回るマスクが多数出品されている。1袋7枚入りで定価405円のマスクが、2袋9万9999円で出品されるなど、100倍以上の値段がつけられた商品もあった。

 メルカリなどは利用者に適切な範囲での出品や購入を要請。全国の消費生活センターにもインターネットでの高額転売の相談が相次いでおり、伊藤明子消費者庁長官は5日の定例会見で「転売目的の購入は望ましくない」と述べた上で、購入する側にも冷静な対応を求めた。サイトの運営企業に対応を呼び掛け、厚生労働省や経済産業省とともに価格の安定に向けて連携する方針だ。

 一般向けや医療用マスクなどの受託生産でトップクラスの国内シェアを持つサンエムパッケージ(静岡県島田市)の広報担当者は「24時間態勢で工場をフル稼働させているが、追いつかないくらいの注文が入っている」。日本不織布協会の担当者は「マスクを製造するための材料が不足していると聞く。材料メーカーが生産計画を変えてやっているが、間に合っていないようだ」と話した。一方、既製品を購入できる時期が見込めないため、ガーゼで作る立体布マスクの無料型紙がツイッターで話題に。型紙はA4サイズで印刷可能、ホームページで作り方を紹介している。投稿した女性は「花粉症や持病がある人も手に入らなくて困っていると聞き、マスクを作る選択肢があると知ってもらいたかった。初心者でも作りやすいのでチャレンジしてほしい」と語る。