エリザベス女王が異例の家族サミット 移行期間後ヘンリー王子の独立容認

2020年01月14日 16時15分

エリザベス女王(ロイター)

 英王室のヘンリー王子(35)夫妻が主要公務から引退する意向を示した問題で、祖母に当たるエリザベス女王(93)は13日に声明を発表し、「より独立した生活」を目指すとした王子一家の望みを「理解、尊重する」とし、容認する考えを表明した。

 王室からの財政負担のあり方や王子一家の警備など複雑な課題を抱えるため、新生活が正式に始まるまでの「移行期間」を設ける方針も明らかにした。期間は不明だが、その間の夫妻のカナダ滞在も認める考え。今後の主な対応や方針については数日以内の最終決着を目指すとした。

 女王は同日、これに先立ち英東部の御用邸に王室主要メンバーを緊急招集し、異例の「家族サミット」を開催。BBC放送によると、王子に加え、父のチャールズ皇太子(71)や兄のウィリアム王子(37)も参加した。ヘンリー王子の妻メーガン妃(38)は現在、昨年生まれた長男アーチーちゃんとともにカナダに滞在中。会議には電話などで参加した可能性がある。

 女王は声明で「新たな人生を築くという夫妻の望み」を全面的に支持すると強調した。一方で「フルタイムの王室メンバーであり続けてほしかった」と複雑な心境も吐露。一部メディアは王子の将来を「パートタイム王族」とやゆしていた。

 声明はまた「公費への依存」を拒む夫妻の意向もあり「解決すべき問題は複雑」だと指摘した。

 夫妻は8日「引退声明」を発表。声明を出すことを女王らに相談していなかったとされる。米国出身のメーガン妃は結婚前にカナダに住んでいたことがあり、当面は同国に滞在するとみられる。