ヘンリー王子夫妻が王室離脱を発表 2人が強調する「経済的自立」の真意

2020年01月10日 16時00分

ヘンリー王子夫妻(ロイター)

 衝撃発表の意図するものは何だったのか――。英王室のヘンリー王子(35)と妻で元米人気女優メーガン妃(38)は8日(日本時間9日)、同王室から事実上の離脱を意味する「“高位王族”の地位から退く」ことをインスタグラムで明らかにした。事前にエリザベス女王や兄のウィリアム王子らとの相談もなかったことから、バッキンガム宮殿は大騒ぎだ。

 ヘンリー王子夫妻はメッセージの中で「経済的に自立すること」と「年の半分を英国と北米で生活すること」を強調。「数か月に及ぶ反省と内部協議の末」の決断だったことを明かした。

 夫妻が言う経済的自立とはどういうことなのか。英紙ミラー(電子版)は9日、夫妻が今後、英王室の財政支援を受けることがなくなるとした上で、公務に束縛されることなく企業広告などと自由にスポンサー契約を結ぶことが可能となると伝えた。

 その結果、「夫妻が望みさえすれば、彼らを起用したいスポンサーは世界中にあるわけで、将来は巨額の富を手にすることになる」と“米広告業界のドン”ロン・トロシアン氏は同紙に語った。

 同氏にとって今回の発表は唐突ではなく、数か月前から分かっていたことだ、とも付け加えた。

 というのも、夫妻と英王室、特に米国人であるメーガン妃と女王や兄嫁のキャサリン妃らとの不仲は結婚直後からささやかれており、それを執拗に報じる英メディアとの関係も悪化。国内での生活が窮屈になり、夫妻が海外で過ごす時間が増えることにつながった。

 一方、“高位王族”からの離脱について、英メディアは“高位王族”の定義そのものが定められているわけではないと説明。ヘンリー王子の王位継承順位は父親のチャールズ皇太子、兄ウィリアム王子らに続き第6位。バッキンガム宮殿の広報官は「(夫妻は)これから違った王室の在り方を望んでいるようだが、実際は複雑で時間のかかる問題だ」と述べ、王室離脱がすぐには実現しない可能性を示唆した。