昨年は“爆買い額”10兆円超え!今年も春節特需!?中国人が日本選ぶワケ

2020年01月05日 16時00分

 最大9連休となるお正月もそろそろ終わり、この週末はUターンラッシュとなっている。一方、中国では今月25日から1週間、春節(旧正月)の大型連休に入る。中国商務省の発表では、昨年の春節期間の“爆買い”のトータル額は、10兆円を超えたという。

 また中国メディアによると、今年は4億5000万人が国内外の旅行に出るそうだ。そして今年のアジアの都市の人気旅行先ランキングで1位はバンコク(タイ)で、2位が大阪、3位が東京。以下4位=パタヤ(タイ)、5位=ニャチャン(ベトナム)、6位=シンガポール、7位=京都、8位=奈良、9位=名古屋、10位=北海道となった。日本が6つもランクインしている。

 中国人ジャーナリストの周来友氏は「旅行先として日本を選ぶ中国人が増加している背景には、数年前まで上位に挙がっていた韓国と台湾の人気後退が挙げられます」と話す。

 韓国は2016年に、在韓米軍によるTHAAD(高高度防衛ミサイル)の配備を決定し、中国が猛反発した。

「中国はその直後、事実上の経済報復を行い韓国系企業を中国市場から駆逐、国民には韓国への旅行を控えるよう呼び掛けたのです。その結果、16年に800万人も韓国を訪れていた中国人が、17年には400万人と半減してしまったのです。中国人観光客に人気だったソウルなどでは、土産物店や飲食店が閉店に追い込まれるなど、観光業は致命的な傷を負いました」と周氏。

 また、毎年400万人の中国人観光客が台湾を訪れていたが、16年に台湾で独立志向の強い民進党政権が樹立されると、半数前後まで激減したという。

 周氏は「さらに香港を訪れようとしていた中国人の中に、デモの影響から旅行先を日本に変更した人も多かったのではないかと考えられます。今年の春節ではこれまで以上に多くの中国人が日本を訪れることになるでしょう」と指摘する。

 中国と周辺国の政治問題によって、日本は観光バブルの恩恵を受けることになる。