お家騒動から4年…大塚家具が結局身売り 金融機関にソッポ向かれた“かぐや姫”社長

2019年12月13日 16時00分

“お家騒動”から4年…“かぐや(家具屋)姫社長”が結局身売りに踏み切った。創業者の父は「残念…」と肩を落とした。

 経営再建中の大塚家具が、今月30日付で家電量販大手のヤマダ電機の子会社となることが決まった。ヤマダは大塚家具の約44億円の第三者割当増資を引き受け、出資比率は議決権ベースで51・74%となる。

 ヤマダの山田昇会長とともに12日、都内で会見した大塚家具の大塚久美子社長は、続投の意思を聞かれると「引き続き貢献していきたい」と表明。ふだんは白い衣装が多いが、赤いジャケットで臨んだことにも「明るい気持ちでやりたい」と笑顔を見せた。

 だが、4年前の創業者である父・勝久氏と経営権を巡って対立した“お家騒動”のイメージダウンの影響は現在も続いている。

 ヤマダとは今年2月に業務提携し、商品の供給や社員の派遣を受けたものの、1~9月期決算は純損益で約30億円の赤字。売上高が5年連続の減収、営業赤字は6年連続となった。

「お詫びセールなどで一時は黒字も出たが、その後は売り上げを伸ばせず負のスパイラルに陥った。日中の越境EC(電子取引)を手掛ける『ハイランズ』と資本提携し、中国での事業展開も宣言したものの、一向に動かなかった。もはや金融機関からの融資は無理でヤマダ電機の提案にわらにもすがる思いで飛びついた形」(証券会社関係者)

 今年4月、ハイランズから父娘での和解を提案され、久美子社長は勝久氏と4年ぶりに会った。そのとき勝久氏に業界団体名誉会長就任を要請し「距離は感じず、自然に会話できた」と強がったが、時すでに遅し。

「今回の身売りについて勝久氏は『残念という他ない』と肩を落としているそうです」(関係者)

 インターネット上では「縁起が悪すぎて、大塚家具で買おうとは思わない」という声や、子会社になることには「これで黒字化できなければ(久美子社長は)逃げ出すのでは?」「社員がかわいそう」などの辛辣な声も上がった。

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