当選の渡辺氏「ブラック批判」と徹底抗戦宣言

2013年07月22日 16時00分

 ギリギリの辛勝だ。開票早々に報道各社が「自民圧勝」を伝えた中、自民比例代表候補の「ワタミ」創業者・渡辺美樹氏(53=写真)は大苦戦を強いられた。


 出馬表明直後から大批判の矢面に立たされた。週刊文春がワタミを「ブラック企業」と名指しするキャンペーンを張ったことなどで、自民内部からも「党の票が減る」との声が出る孤立無援の戦いだった。


 ようやくNHKが当確を出したのは、日をまたいだ午前3時46分。4時に事務所に現れた渡辺氏は「長い夜を過ごしてもらいまして、ありがとうございました」と冗談をまじえる余裕を見せた。だが、前日の最終演説では「正直、マズイかなと思った。受かる、受からないは天命」との心境になったことを告白。


 晴れて議員転身が決まったことで、批判への思いを吐き出した。「ブラック企業ということは、離職率が高いとか、給料が低いとか、犯罪を犯してるとか。それは何もないわけです。不幸な事故が起きました。不幸な事故が起きる会社は数千ある。その中でなぜワタミがターゲットにされる。簡単に言うと週刊誌が売れるから。毎週毎週、選挙期間中にもかかわらずネガティブキャンペーンを張られたと理解している」


「不幸な事故」とは、2008年に女性従業員が自殺した過労死問題とみられる。これに触れた渡辺氏は、単にうっぷんを吐き出すだけではない。「行き過ぎた誹謗中傷には、(選挙)期間中だから黙っていた。間違った事実を書いてる限りは、私たちは戦わないといけないかもしれない。今、弁護士と相談中」と訴訟を起こす可能性を示唆した。


「数年たてば、あの週刊誌はデタラメだったということがよくわかると思います」と主張した渡辺氏。議員としての抱負にも「うちの会社に新入社員が入ったら『なんでもやります』というのが正しい答え。1年生なので、言われたことをやる」と“ワタミ魂”をのぞかせた。