秋田に漂着したリュウグウノツカイと地震の“関連”

2019年12月09日 16時25分

 関東地方では最近、地震が頻発しており不安を覚える人は多いはずだ。8日には、秋田県男鹿市の日本海沿岸で深海魚のリュウグウノツカイが漂着しているのが発見された。体長は約4メートルですでに死んでいた。リュウグウノツカイといえば陸に打ち上げられると地震が起きるという言い伝えが有名だ。

 深海魚と地震との関係性については以前から研究機関により調査が続けられていた。もし関連があるのなら地震予知につながる可能性があり、研究者たちは本気で取り組んでいた。今年6月、東海大学海洋研究所と静岡県立大学の研究グループは深海魚の出現が地震の前兆だとする言い伝えを「迷信」と断定し、論文として発表していた。

 リュウグウノツカイなど深海魚の1928年から2011年にかけての出現情報を調べ上げ、見つかった日から30日以内に出現場所付近でマグニチュード6以上の地震があったかどうかを調査。該当したのは2007年の新潟県中越沖地震のみだったことから、「迷信」と結論付けた。

 つまり、リュウグウノツカイが出現するのは地震とは別の理由だということだ。この魚は水深200メートルから1000メートルの深海に生息するとされているが、詳しい生態は謎のまま。「冬に見つかることが多い。冬が産卵のシーズンで産卵後に弱って打ち上げられているのかもしれない」(水族館関係者)という見方もある。

 12月に入ってから関東地方では地震が頻発。茨城県や栃木県を震源とする震度3以上の地震が特に目立っている。それだけにリュウグウノツカイの出現は大地震への恐怖を駆り立てるが、どうやら関係がなさそう。もっとも深海魚とは無関係に地震が起きるということでもあるので、注意は必要だ。

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