昆虫食は流行するか!? ファッションや生活雑貨でおなじみの「無印良品」が、コオロギせんべいを販売すると発表して、その意外性が話題になっている。無印良品を企画、開発する「株式会社良品計画」によると、来年春に一部店舗とネットストアで発売を予定している。

 同社の発表ではコオロギは栄養価が高く、タンパク質やカルシウム、鉄分などを多く含有。また、牛などの家畜に比べて環境に優しいとも。以前、小泉進次郎環境相がニューヨーク訪問でステーキを食べた際に注目されたことだが、大型の家畜は生育の過程で大量の温室効果ガスを排出してしまう。昆虫ならそんなことはないわけだ。

 無印良品という有名ブランドが参入すれば、昆虫食が世間に受け入れられるかもしれない。昆虫食に携わる関係者は「天変地異で今まで食べていたものがなくなってしまうかもしれない。そんなとき虫を食べざるを得ないのです」と、昆虫食の必要性に迫られると予言した。

 世界では気候変動が話題になっている。日本でもその影響なのか強力過ぎる台風がやってきて各地に被害を残したのは記憶に新しい。

 また、世界的には人口は増加中で、食料不足もささやかれている。国連食糧農業機関(FAO)が昆虫食を推進し、昆虫を食べるのは世界的流れになる。

 味はどうなのか。

 前出の関係者の話では「海の生き物が磯の香りがするように、昆虫は土っぽい味がします」とのこと。また、タランチュラを食べたことのある人は「苦味のあるスナック菓子みたいなもの。味よりも見た目がそのままクモであることをどうにかした方がいい」と話した。

 昆虫食は将来的にビジネスになる可能性も秘めている。「昆虫の養殖はビジネスになるでしょう。すでに動いている人もいると聞いています」(前出の昆虫食に携わる関係者)

 無印良品が販売するコオロギせんべいはコオロギをパウダー状にしてせんべいに練り込むという。コオロギそのものじゃなければ、ありかもしれない。