“あおり運転デマ”拡散で辞職の市議 会見で最初の投稿者「探し出したい」

2019年11月06日 16時00分

 茨城県の常磐自動車道で8月に起きたあおり運転殴打事件で、無関係の女性を「同乗者の女」とするデマをインターネットで拡散した愛知県豊田市の原田隆司元市議(57)が、5日に辞職会見を開いた。原田氏は「同乗者と女性を結びつけた最初の投稿者を探し出したい。関係者におわびしてほしい」と述べた。

 この事件で注目されたのは、トラブルの様子をガラケーで撮影する「ガラケーの女」の存在だった。しばらくするとネット上にガラケーの女と無関係の女性を結びつけるデマの書き込みが出始めた。それをフェイスブックで投稿し、拡散した大勢の中の一人が原田氏。その責任を問われ、辞職となったわけだ。

 原田氏が最初にデマを投稿した人を特定することは可能なのか。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「できなくはないがハードルが高い。砂漠で砂金を探すようなものです。SNSの運営会社は時間がたつとデータを削除していくので早くやらないといけない」と難しいと指摘。

 間違えられた女性は弁護士に依頼し、デマを広めた人物に法的措置をとることを8月18日に表明。それ以来、弁護士がツイッター社やフェイスブック社などに発信者情報の開示請求をしている。「発信者情報の開示請求といえば、最近はタレントの川崎希さんのケースがありました。ネットで誹謗中傷を受け、開示請求をしたことで、相手の名前が分かったというものです」(井上氏)。

 ネットに拡散する行為そのものを注意すべきだ。

「橋下徹元大阪府知事がリツイートで名誉を傷つけられたとしてジャーナリストを訴え、地裁では損害賠償が認められました。真偽の分からないものを面白半分で拡散すると名誉毀損に問われかねないと肝に銘じるべきです」(同)

 最初にデマを流した人物が悪いのは確かだが、それが分かったからといって拡散した人たちの罪が消えるわけではない。