台風19号で12日交通機関ストップ状態 15号で初動遅れた政府の先手策は

2019年10月11日 16時00分

 台風19号の接近が予想される12日から13日にかけ、交通機関は全国各地でストップしそうだ。

 東海道、山陽新幹線も12日に計画運休の可能性がある。空の便では12日、羽田と成田両空港を発着する国内線は全日空が全便、日航も早朝便を除く大半の欠航を決めた。全日空は中部と関西両空港の国内線も大半が欠航となる。鉄道各社は11日に範囲や時間帯など詳しい計画を発表する方針。

 JR東海によると、東海道新幹線の東京―新大阪間は12日昼前から計画運休となる。JR西日本も山陽新幹線新大阪―岡山間で12日午前から運転を取りやめる可能性があり、ほかの区間でも本数を減らす場合があるとしている。13日は各社とも、設備を点検し安全が確認できれば再開するとしているが、影響が残る恐れもある。

 空の便の欠航は日航が国内線377便、国際線35便、全日空が国内線490便、国際線51便。日航は計7万4000人、全日空は計9万2300人にそれぞれ影響する。

 首都圏では私鉄各社も計画運休の可能性があると公表。小田急電鉄は特急ロマンスカーの運転を12日の終日、見合わせることが決まった。

 安倍晋三首相は10日の衆院予算委員会で、台風19号への対応について「政府は警戒態勢を強化して先手、先手で対策を講じていきます」と強調した。千葉県に大きな被害をもたらした9月の台風15号を激甚災害に指定することを明言したが、15号への対応で政府は野党から「閣僚会議も開かれず、初動が遅れた」と厳しく批判された。

 政府関係者は「台風の被害状況次第で、3連休中に閣僚会議を開いて対応していきます」としている。

 一方、千葉県内の台風15号被災家屋は修復が終わっていないところもあり、再び迫る台風におびえる声が多い。

 市原市のゴルフ練習場の鉄柱が倒れ、周辺の住宅十数棟が損壊した被害を巡っては、鉄柱の撤去作業を請け負う解体業者が週明けにも準備を始め、28日から撤去を始める。練習場の関係者や解体業者が10日、住民説明会を開催。練習場側は同意が得られた住宅から作業を進めるという。