横浜・黄金町に性ギャラリー開店の理由 店主のSM愛好家・藤田幸子さんが明かす

2019年10月10日 16時00分

店主の藤田幸子さん

“浄化作戦”への反抗か――。神奈川・横浜市黄金町に「ギャラリー幸子」という店が開店した。今月19日には縄師・風見蘭喜氏による開店記念緊縛イベントが行われる。

 かつて数百軒の売春飲食店が軒を連ねた黄金町が“浄化作戦”で壊滅して10数年…。現在、横浜市はかつての売春飲食店街をギャラリーに鞍替えさせ、アートを基軸に黄金町を再開発中。黄金町芸術センターはその拠点で、いまや“アートのまち”となり、かつての大人の街にはアトリエなどが並んでいる。

 そんな中、あたかも浄化作戦に真っ向勝負を挑むように開店したのが「ギャラリー幸子」だ。

 自撮り写真家にして、SMの愛好家である店主の藤田幸子さんは「黄金町から“ちょんの間”が消えたことは残念です。もっとも、実際に私娼館が営業をしていた日ノ出町や黄金町を私は見たことがありませんので、地域住民など、地域に関係する人々にどれだけ弊害があったかは、分かり得ないところがあります。一方で、私の写真は裸ですし、性的な表現もあるし、かつて“華街”だった黄金町は私にぴったりで、ここで、ギャラリーを開業しようと思い立ちました」と話す。

 そんな場所に開業した「ギャラリー幸子」という屋号にどのような思いを込めたのだろうか。

「かつての黄金町の“飲食店”のような名前にしようと考えたのです。高架下の黄金町芸術センターみたいなものを見てると、ちょっと、やっぱり…という思いはあります」(同)

 かつての華街をアートのまちにしている側が、筋金入りのアートで“反抗”されることになるとは、誰が予想し得ただろうか。