22日過激派のテロは封じ込めるのか 即位の礼を前に71歳最高幹部逮捕

2019年10月09日 16時00分

 22日の「即位の礼」を前に過激派の最高幹部が捕まった。警視庁公安部と埼玉、神奈川両県警は8日、有印私文書偽造・同行使の疑いで、過激派「革労協反主流派」の土肥和彦容疑者(71)を、詐欺の疑いで活動家の石岡朱美容疑者(57)をそれぞれ逮捕した。

 土肥容疑者はゲリラ事件を担当する非公然部門最高幹部。逮捕容疑は昨年3月、病院でうその名前と住所を診療申し込み書に記入した疑い。石岡容疑者は今年4月に過激派活動家の身分を隠して、マンションの部屋を借りた疑いだ。2人は石岡容疑者が借りたマンションで同棲。2人とも調べに黙秘しているという。

 永田町関係者は革労協反主流派について「革労協のいくつか分裂した中の一つが反主流派で、非公然部門は革命軍と呼ばれ、ゲリラ活動をする組織。過去に米軍横田基地周辺で飛翔弾が発射された事件に関連してアジトが家宅捜索されたこともあります」と解説する。

 今回も「何かやるなら革労協じゃないか」(同)と警戒されていた。皇室をめぐっては5月に平成から令和への改元があり、警察当局はテロを警戒したが、動きはなかっただけに即位の礼こそ要注意と目されていたともいう。

 公安関係者は「非公然部門のトップをこのタイミングで逮捕することで、即位の礼では何もできないようにしようという狙いがあるのではないか」とみている。

 いわゆる過激派には革労協のほかに中核派、革マル派などがあるが、どこもメンバーは減少傾向で高齢化している。

「女性の石岡容疑者は買い物など、身の回りの世話をする役目だったのでしょう。57歳というのは正直若い印象。それくらい組織は高齢化している」(前出の公安関係者)

 土肥容疑者はほかのメンバーに活動方針を示していたとされる。逮捕されたことで指示役がいなくなり、テロやゲリラ活動を未然に防ぐことになるかもしれない。

「トップがいなくても飛翔弾を飛ばすノウハウを持った人物がいる可能性もある。引き続き警戒を強めないといけない」(同関係者)

 今月初めには警視庁と埼玉県警が中核派の活動拠点を家宅捜索。即位の礼を前にピリピリムードが高まってきた。