「京都造形芸術大」OBから冷静な声 名称訴訟に“ヘンコ路線”でええやんか

2019年10月09日 16時00分

 京都造形芸術大(京都市左京区)が校名を「京都芸術大」に変更すると大きな混乱を招くとして、京都市立芸術大(同市西京区)が造形芸術大を運営する学校法人「瓜生山学園」(左京区)に、名称の使用差し止めを求めた訴訟の第1回口頭弁論が8日、大阪地裁で行われ、造形芸術大側は請求棄却を求めた。

 訴状などによると、造形芸術大は2021年に開学30周年を迎えることから、来年4月に校名を変更することを決定。今年8月、文部科学省に名称変更を届け出た。

 これに対して市立芸術大は、「京都芸術大」の名称は不正競争防止法上の著名表示に当たると主張。校名が変更されれば略称は市立芸術大同様、「京都芸大」や「京芸」とならざるを得ず「どうしようもなく紛らわしい状況に陥る」としている。

 一方、3学科で開学した造形芸術大はその後、様々な学科を開設。映画学科俳優コースから、女優の黒木華や土村芳を輩出するなど、造形分野の枠にとどまらない教育を行っていることも校名変更の理由としている。訴訟を巡って、名称の再考を求めた京都市の門川大作市長に対し、造形芸術大の学長が不満を述べるなど、事態は泥沼化している。

 ある造形芸術大卒業生は「別に学生は名前にこだわってないと思うけど、略称になったときに『造形』になるのが気に入らんかったんじゃないか。AKB48の生みの親、秋元康さんを副学長にしてみたり(既に退任)、とにかく拡大路線。有名な女優さんとかも出てるし『今は造形だけじゃないから』って言いたいのも分かるけど、京都芸大はやっぱり王道やし、造形はヘンコな(変わり者的な)芸術路線ってのでいいと思う。芸術なんてそんなもん。何もこんなことで名前を売らなくても…」と訴訟バトルにあきれている。司法はどんな判断を下すのか。