「大阪梅田駅」名称変更で新たな“混乱”は?

2019年10月01日 16時25分

 大阪市中心部にある阪急電鉄、阪神電鉄の梅田駅が1日、「大阪梅田駅」に名称変更した。

 阪急は他にも、京都市内にある河原町駅を「京都河原町駅」、石橋駅(大阪・池田市)を「石橋阪大前」に変更。阪神も鳴尾駅(兵庫・西宮市)を「鳴尾・武庫川女子大前駅」にした。京阪電鉄や大阪モノレールでも駅名変更が行われた。

 阪急、阪神の梅田駅はそれぞれ大阪市北区にあり、地下街などで大阪メトロの梅田駅やJR大阪駅とつながっている。要は似たような場所にあるのに名前が違うため、訪日外国人客らから「梅田は大阪にあるのか?」などの声が上がっていた。名前の違いについては、明治期に鉄道敷設をめぐり政府と民間がモメたことで、政府への反発から私鉄が「大阪」の名前を拒否し、「梅田」と名乗ったからだといわれる。

 多くの地元民が「別にどっちでもええわ」という今回の変更について、阪神電鉄関係者は「インバウンド(訪日外国人)の方はもちろんですが、特に高校野球が開催される時期になりますと、他県から多数の方が甲子園球場にお越しになり『大阪から梅田に行くには乗り換えが必要なのか?』といった声はよくある。少しでも迷わないようになればいいのですが…」と話す。

 阪神といえば2009年に阪神西大阪線を難波まで延伸。阪神なんば線に改称し、近鉄との相互直通運転を開始した。その際、近鉄は難波駅を「大阪難波駅」へと改称している。

 今回の変更で梅田と難波という、2つの「大阪」の冠を付ける駅ができることになった。土地勘のない人にしてみれば「結局どっちが大阪駅の近くなの?」となりそうな気もしないでもないが…。

「今のところ、社内でも問題にはなってませんし、お客さんの声も上がっていませんが、言われてみれば今後、そういう声もあるかもしれません。とはいえ、難波は共通使用といっても近鉄さんの管理駅なので(変更できない)。100%の改良ができればいいですが、いろんな声はある。お客様の声に一つひとつ丁寧にお応えしていくしかないですね」(同)

 駅員の地道な案内に勝るものはないのかもしれない。