パトカー車内に放置された警察犬が熱中症で殉職

2013年06月24日 16時00分

 米国ジョージア州ウッドストックの地元警察は18日(日本時間19日)、所属する警察犬が相棒の警察官が管理するパトカーの車内で熱中症になり死んだと発表した。相棒の警察官には全米から非難の声が上がっている。

 熱中死したのは3歳のベルジアンマリノア種で名前は「スパルタカス」。薬物検出や犯人追跡、逮捕などの訓練を受けていた。17日夜、相棒の警官の自宅の前に止められたパトカー内で死んでいるのが発見され、解剖の結果、死因は熱中症と判明した。

 警察当局は、相棒警官の名前を公表していないが「勤続9年で、うち7年間を警察犬とコンビを組んでいた」といい、犬の死を受けて休職中だという。一方で、スパルタカスがパトカー車内に何時間閉じ込められていたか、なぜ自宅前に駐車されていたかなどは一切明かされていない。

 悲しいニュースに全米からは数千にも及ぶコメントがインターネットに書き込まれ、相棒警官への批判が噴出している。

 スパルタカスの名前は、紀元前のローマ時代の剣闘士で、第3次奴隷戦争の指揮者から取られていることから「壮絶な戦いの末に、惜しくも命を落とした英雄と比べ、あまりにも無念だ」という声も上がっている。

 熱中症によって車内で有名犬が死んだ事故は日本でも昨年8月、起きた。日本テレビ系の番組「ZIP!」の看板犬だった2匹のサモエド犬ZIPPEI(ジッペイ)を含む7匹がエアコンの切れた車内で息絶え、番組ファンのみならず日本中に大きな衝撃を与えた。

 あるペットショップ経営者は「暑さに弱い犬種に限らず、これからの季節は犬の熱中症は注意が必要。犬は体からほとんど汗をかけません。呼吸で調整するしかないが、特に鼻の低い短頭種のパグやブルドッグは体温調整が難しい。密閉された室内や車内にいさせるときは、飼い主の責任でしっかり温度管理してほしい」と強調した。