浸水後の清掃はニオイ対策が難題 台風被害復旧に役立つサイトが誕生

2019年09月14日 16時00分

 台風15号の影響で停電していた千葉県君津市の特別養護老人ホームで13日、入所者の女性(82)が病院に搬送され、熱中症の疑いで死亡した。県内では同様の熱中症の疑いで2人が死亡していた。東京電力は同日、千葉県で続いている大規模停電の全域復旧について「2週間以内」との見通しを発表したが、被災地の苦難は続きそうだ。

 台風では建物の被害も甚大だ。壁や屋根や窓の損壊だけでなく、浸水が問題になっている。災害復旧や孤独死などの特殊清掃が必要な人に対して、全国の優良業者をまとめたポータルサイト「特殊清掃の窓口」がこのほどオープンした。

 同サイトに登録される業者は一般社団法人「事件現場特殊清掃センター」などが法令順守や作業品質レベルをチェックしたうえで掲載される。同センターの理事・小根英人氏は「7月に豪雨被害のあった熊本では、業者が今も対応に動いている。多くが『臭い』の問題の対策です」と話す。

 大雨によって床下・床上浸水した場合、建物の足場(基礎)に水が流れ込む。

「水だけならまだいいんですが、大雨によってヘドロまじりの泥水が入ってくる。微生物が含まれているため、そのまま乾燥するとより臭いがきつくなります。洗浄したうえで除菌しないと、部屋はきれいに見えても、雨が降ったり、湿度が上がったりすると再び臭いが戻ってきてしまう」

 千葉県の被災地からもサイトを通じて依頼が届いており、東京、神奈川、埼玉の業者が向かっている。停電によって作業効率は決して良くないが、今後需要が高まることは間違いない。

 このような緊急時でも、相場を知らない依頼者の足元を見て、べらぼうな値段をふっかける悪徳業者も存在する。「サイトでは業者の料金比較もできる」。ただでさえ停電で疲弊している被災者の助けにつながりそうだ。