都心上空通る羽田新飛行ルート 航空マニアの撮影スポット増える

2019年08月08日 16時00分

 国土交通省は7日、羽田空港を発着する国際線増便のため、都心上空を通過する新飛行ルートについて、地元自治体などとの協議会を開催した。

 新ルートは2020東京五輪・パラリンピックに合わせ、外国人旅客者の受け入れを増やすために導入。国際線の発着回数は現行の年間約6万回から約9万9000回に増える見込みで、同省は航空会社が夏ダイヤに切り替える来年3月29日に運用開始する方針だ。

 飛行機は風向きによって使用する滑走路が変わるが、新ルートで問題視されているのは南風時のA、C滑走路への着陸だ。羽田では騒音や落下物の問題から、南風時には東京湾から進入するB、D滑走路を使用。都心上空の飛行をできる限り避けてきた。だが、新ルートでは新宿や渋谷、品川などの上空を低空で通過するため、地元自治体からは重要性は認めながらも、引き続き万全の対策を取るよう求める意見が相次いだ。こうした声に同省は、着陸機の進入角度を変更し、飛行高度を上げることで騒音を減らす対策を取る。

 地元住民の不安が尽きない一方で、航空写真家のチャーリィ古庄氏は新ルートで楽しみが増えるという。

「以前は東京湾を急旋回し、C滑走路に北側から着陸する形もありましたが、都心上空からストレートに入ってくる。A滑走路は北からの着陸自体初めてですね。空港の北にある城南島海浜公園や京浜島つばさ公園は、離陸機の撮影スポットでもありますが、着陸はもっと低い高度で真上に降りてくる。川崎の街を背景に入れながらとか、撮影のバラエティーが増えますし、今からいろんな場所を研究してますよ」

 関西では伊丹空港近くの千里川の土手や、海外でもオランダ自治領シント・マールテンのプリンセス・ジュリアナ国際空港脇のビーチなど、着陸機の大迫力の光景を体感できる場所は観光地化している。新ルートが東京の新たな観光名所を生み出すかもしれない。