UFOの秘密基地があると長年噂されてきた米空軍基地「エリア51」(ネバダ州)に、みんなで押し寄せて「エイリアンに会おう」と呼び掛けるフェイスブックのイベント告知に、194万人が参加を表明し、米空軍が本気で対応を準備する事態になっている。

 イベント告知は「ストーム・エリア51、ゼイ・キャント・ストップ・オール・オブ・アス(みんなでエリア51を急襲すれば、軍も全員を止めることはできない)」というタイトル。

「ナルト(日本の人気忍者漫画)のコスプレをして忍者のように速く走れば、軍の弾丸よりも速く走れる。エイリアンに会えるぞ」との内容で、開催日は9月20日午後3時から同6時としている。

 6月末に告知がアップされ、参加表明した人数は7月上旬には30万人に達し、24日時点で194万人を超えた。

 空軍は米ワシントン・ポスト紙などに「エリア51は空軍のための演習場であり、訓練を妨害するなら、阻止する。我々は米国の財産を守る」と表明している。

 エリア51はUFO関連の噂が絶えない場所。ロズウェル事件(1947年のUFO墜落事件)のUFOを回収した場所であるとか、UFOテクノロジーを研究し、UFO兵器を造っているとか、エイリアンがすみ着き米国にUFOテクノロジーを提供しているとか、様々な説がある。

「コズミック・ウォーターゲート事件の全貌」を著したUFO研究家の竹本良氏はこう語る。

「米軍も日本の自衛隊にもサイバー部隊が存在し、世界のサイバー戦を注視している現状がある。米空軍基地に通う軍人が職場に着いた途端、中東の戦場上空にあるドローンを遠隔操縦したり、日常と非日常が交差しつつある。今回の『エリア51急襲』も冗談から始まったとしても、とどまらない勢いで拡大している」

 米空軍が警告を発している状況に、竹本氏は「私は普段、エリア51に『UFO・宇宙人情報を公開しなさい』と言っている側だが、このイベントに関しては逆に『そんなバカなことはおやめなさい』と言いたい」と話している。