大火災を背景に不謹慎な「はいチーズ!」

2012年06月04日 18時00分

 中国人の辞書に「モラル」という文字はない? 大連では、大学生らが立ち上る大火災の煙をバックに「これぞ決定的瞬間!」とばかり、卒業記念の写真撮影。南京では地下鉄に乗った中年夫婦が人目もはばからず、野菜を切って夕食の支度をするなど、相変わらずの傍若無人ぶりがネットで話題になっている。

 大連理工大学城市学院の学生寮に隣接する倉庫から出火したのは5月25日午後1時ごろ。積み上がった紙箱やプラスチックなどに引火して燃え広がり、黒煙がもうもうと立ち上り、空を覆った。

 風上にあり、燃え移る心配のなかった学生寮からは、今月卒業を控えた二十数人の学生らが飛び出して校舎前の運動場に集まり「こんな機会はめったにない」とばかり、記念撮影することに。

 学生らは「はい、チーズ!」の合図とともに帽子を空高く放り投げ、皆笑顔。その背景には大火災の煙、というシュールな一枚が撮影された。

 その写真を学生らがネットに掲載したところ非難の声が殺到。大学側も怒り心頭で「わが大学の学生は人の災難を祝ってはならない」と同大サイトに異例の声明文を発表した。

 一方、南京市内の地下鉄車内で、夕食の準備をする夫婦の様子を別の乗客が撮影し、中国版ツイッター「新浪」にアップした。夫婦はまるで、自宅庭で作業をするかのように雑談しながら野菜を切り、不要な部分は当然のように床に捨てるから足元は野菜くずが散らばった。

 地下鉄を運営する同市公安局も「地下鉄で見た教養のない人」というタイトルをつけ、この画像を同局の公式サイトに転載。「地下鉄はお宅の厨房ではない」と、この夫婦を批判した。