G20前夜ナニワ狂騒曲 米朝首脳ジャズセッション実現!?

2019年06月28日 16時00分

偽正恩氏のドラムで熱唱する偽トランプ氏

 G20を前に、参加国の首脳らが27日、続々と大阪に集結したのに合わせて、台風3号が接近する中、大阪の街はピリピリムードでサミット一色となった。世界の要人の来阪を喜ぶ人々の姿もあったが、心斎橋のジャズバーでは、まさかの“米朝首脳会談”が実現した。日本初のG20サミットの舞台となった大阪の街を緊急リポート――。

 27日、大統領専用機エアフォースワンから降り立ったトランプ大統領は、台風3号の影響で降り続く雨に、傘を差して大阪の地を踏んだ。

 トランプ氏といえば“おなじみのヤツら”も当地に現れた。同氏にソックリの米国のデニス・アラン氏と、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長のソックリさんとして知られるオーストラリアのコメディアン・ハワードX氏の2人だ。

 大阪・心斎橋のジャズバー「COMODO-bar」に現れた2人は、なんとジャズをセッション。関係者によると、24日に偽正恩氏自らオファーしてきたという。

“米朝首脳会談”だけにとどまらず、偽正恩氏がドラムを叩き、偽トランプ氏が歌唱するという夢のステージでジョン・レノンの「イマジン」など10曲を披露した。

 まさに“積極外交”でミナミの夜に美声?をとどろかせた偽トランプ氏は「ベリーグッド!」とサムズアップポーズでニヤリ。

 一方の偽正恩氏は「シンゾー・アベに似たギターかベースを弾ける人を募集している。僕は共産主義者、彼は右翼なんでちょうどいい」と笑わせ「『ザ・タイラント(暴君)』というバンドで曲を出します。フェイスブックでクラウドファンディングをしてますので寄付してほしい。音楽と政治を融合したい」とちゃっかり宣伝することも忘れなかった。

 こんなオバカ騒ぎとは対照的に、この日の大阪の街は府警の告知通り、府内の高速道路や一般道で大規模な交通規制が実施され、超ピリピリムードだ。

 市内の至る所で「本日、サミット開催のため交通規制を行っております。車、オートバイ等はこの先通れません」とアナウンスが流れ、多くの警察官が誘導、警戒に当たった。交通量半減を掲げ、事前のガイダンスを徹底したのが功を奏し、大規模な渋滞の発生はなかったが、一部ではトラブルも。

 大手物流会社の関係者は「大迷惑ですよ。(大阪駅前の)梅田2~3丁目は、リッツカールトンがあるので完全に封鎖。いつ解除されるかも分からない。最悪、地下街を手押しで荷物を持っていくしかないですね。明日、あさって? 考えたくないです」と苦笑。要人の宿泊するホテル周辺では同様の混乱が見られた。大阪市西成区の歓楽街「飛田新地」は、期間中の2日間は全店休業する。

 そんな中、航空ファンからは要人の来阪を喜ぶ声が上がった。特別機がこれだけ一堂に会する機会はめったにないからだ。なかでも、トランプ大統領が乗るエアフォースワンは人気。関西到来は久しぶりとあって、多くの航空ファンが伊丹空港周辺に詰め掛けた。

 サミットに合わせ、伊丹空港の展望デッキや空港周辺の撮影スポットは軒並み閉鎖されたが、ファンら約200人が滑走路エンドの猪名川の土手沿いに集結。その後ろでは100人近い警察官が警戒にあたり、職務質問や手荷物検査も行った。

 どんよりとした雲の切れ目からエアフォースワンが姿を現すと、ファンから「おおぉ~」というどよめき。その後は各自、無言で撮影に集中した。

 早朝から待機していたという男性は「今までブッシュパパ、ジュニアが来てて、トランプで3回目。やっぱり別格ですね。ジャンボ機で専用機をオペレートしてる国も少なくなってるし、在来型のあの形になるとなおさら。午前中の安倍さんの専用機も撮れたし、天気さえ良ければ100点だったんだけどね」と笑顔を見せた。

 街中のピリピリムードとは真逆の前夜祭に、大阪が盛り上がった。