共感広がる「#KuToo」運動 厚労相パンプス容認発言への反応は

2019年06月06日 16時00分

 職場でのハイヒールやパンプスの着用を巡って、強制するのはハラスメントだとする「#KuToo」運動に対し、根本匠厚労相が5日、容認する発言をして波紋が広がっている。

「#KuToo」運動とは今年1月、女優でライターの石川優実さん(32)が「仕事する女性がパンプスを履く風習をなくしたい」とSNSで訴えたことがきっかけで、セクハラなどの性被害を告発する「#MeToo」運動と「靴=苦痛」をかけて発案。働く女性の間で共感が広がっているもの。

 石川さんは国に対策を求める署名活動を始め、3日に1万8856筆の署名を厚労省に提出。

「企業が着用を女性のみに命じることは性差別、もしくはジェンダーハラスメントに当たり、禁止するという法規定をつくってほしい」などと要望書で訴えていた。

 この動きに5日、衆院厚労委員会で立憲民主党の尾辻かな子議員から「職場でパンプス着用が必須とされている状況をどう受け止めているか」と問われた根本氏は「社会通念上必要かつ相当な範囲」と容認した。これがパンプス反対運動を否定する発言としてネット上では炎上した。

 パンプス着用を規則やマナーとしている職場は接客業などに多く、就活中の学生も定番だ。だが、運動をきっかけに女性の考え方が変わってきた。

「ヒールがあると疲れるし、転びやすい。長時間履くと外反母趾だけでなく、脚や腰を痛めることもある。しょうがないと思っていたが、この運動を聞いて、強制されるものではないという空気になっている」(飲食業女性)

「おしゃれしたいときは履くけど、職場では正直履きたくない。強制ではなくて自由意思にしてほしい。規則が必要という根本大臣はハイヒールフェチなのか。男性も同じようなものを履けば苦労がわかる」(制服OL)

 根本氏は「足をケガした労働者に着用を強制する場合などはパワハラに該当し得る」とも付け加えたが、女性たちの批判を浴びそうだ。