大阪・梅田「泉の広場」改良工事で消える!? 地元民が帰りを待つ「赤いコートの女」

2019年05月10日 16時00分

約50年の歴史に幕を下ろした泉の広場

 大阪・梅田の地下街「ホワイティうめだ」の待ち合わせスポットとして親しまれてきた「泉の広場」の噴水の少年像撤去作業を見守る「お別れ会」が9日、同所で行われた。

「ホワイティ」を運営する大阪地下街㈱の辻川哲男取締役が「あなたの引退発表があってから、たくさんの人が訪れた。まさに、泉のようにたくさんの思い出があふれているでしょう。昭和、平成と50年近く休むことなく、ホワイティうめだの象徴として見守り続けてくれたことに感謝します。これからはゆっくり休んでください」と語ると、事前応募で招待された一般客から拍手が起こった。重機により噴水の中にある少年像が撤去された後、泉の広場の周りはカーテンで覆い隠された。

 同所は大阪万博が開催された1970年に誕生。現在の噴水は2002年に設置された3代目で、イタリア・ミラノの彫刻家がデザインした。複雑な構造から“梅田ダンジョン”とも言われる地下街の目印で、待ち合わせ場所として多くの人々に愛されたが、老朽化による広場周辺の地下街リニューアル工事に伴い、噴水も撤去されることになった。工事は11月に完了予定。

 泉の広場の名称は残り、「WATER TREE」と呼ばれる水をイメージしたモニュメントが設置される。

 この広場といえば、2000年代初めから“赤い女”の都市伝説が語られてきた。赤いコートを着た黒目だけの女が噴水の近くに現れ、笑いながら目を見開いて「殺す~」「あなたでしょう~」などとつぶやきながら接近してくる、21世紀版“口裂け女”だ。

 泉の広場の階段を上がった先にある太融寺町、兎我野町周辺はラブホテル街としても有名。怪しげな雰囲気の繁華街だけに、援助交際や立ちんぼ説もあるが、正体は確認されていないようだ。

 地元住民は「工事中、一般の人は広場に入れない。その間は赤い女は出現しないので、都市伝説が途絶えるでしょう。工事が終わったら、また戻ってきてほしいな」と話している。