平成駆け込み婚と令和婚 新天皇即位の喜びの中どちらの元号を選んだ?

2019年05月01日 16時00分

 新天皇陛下が1日午前0時に皇太子から即位され、同時に「令和」に改元された。新陛下はこの日「即位後朝見の儀」などの重要儀式に臨まれる。前天皇陛下は30日限りで退位し、上皇さまに。新時代到来の瞬間を若者らが街に出て祝った中、休日対応の役所も窓口を拡大して新しい夫婦の婚姻届提出を受け付けた。平成か、それとも令和か。新たに結婚するカップルは、どちらの年号を入籍で選んだか。「平成ジャンプ(昭和生まれが未婚のまま令和を迎えること)」した本紙記者が、平成最後の駆け込み婚夫婦と令和婚夫婦を取材した――。

「平成の響きが好きだし、平和そうだから」

 なんとものんびりした理由で平成に籍を入れることにしたのは、会社員下代宗太郎さん(34)と、あすかさん(27=旧姓・武藤)だ。2人はまだ平成の30日午後7時半、豊島区役所を訪れた。

「普段の休日には10組あれば良いほう。平成最後の今日(30日)はもう20組。正月や11月22日(いい夫婦の日)以上の数」(宿直窓口の警備員)

 会社の先輩後輩の関係から交際した下代さんたちは各自が生まれた昭和と平成のTシャツを着てきた。ゴールデンウイーク中の婚姻届提出の場合、審査・受理(入籍)は連休明けとなるが、基本的には届を出した日が受理日となる。審査が通るまでの数日は正式には夫婦ではない。「一緒にいて楽しいから結婚しました」(宗太郎さん)。平成駆け込み夫婦の誕生だ。

 では、令和に入籍する夫婦の理由は? 雨がしとしと降る世田谷区役所。1日午前0時に婚姻届を提出した「世田谷区の令和第1号夫婦」は、医療系で働く高橋隼一さん(24)と同じく医療系の未佳子さん(27=旧姓・志賀)の2人。2時間前から並んで、1番目をゲットした。「1番じゃなきゃ帰る」と言うほど令和1組目にこだわる奥さんに、優しい旦那さんが合わせた。

「30日午後10時に『令和に出します』と言ったら、職員さんがビックリしてました」(未佳子さん)。控室がなかったが、急きょ食堂を開放して案内してくれたそうだ。「プラスチックの食券を整理券代わりにして、1番の食券をもらいました。2組目の方が来たのは午後11時でした。1日午前0時になったら、婚姻届に時間を打刻してもらって受け付けてくれました」(隼一さん)

 約4年前、まだ学生の隼一さんがアルバイトでトレーナーをしていたスポーツジムで、会員だった未佳子さんを見初めた。「もう言っていいですよね(笑い)」(隼一さん)。客に手を出すのは“ご法度”だろうが、結婚すれば文句のつけようもない。

 取材の間にもカップルは続々と区役所にやってくる。35番の食券をもらったのは、飲食業の夫の水弘錬さん(27=旧姓・中村)と広告業の妻の桂さん(39)。12歳の年の差カップルは、東京―広島間の遠距離恋愛を含む4年の交際を実らせた。当初は平成最後の入籍を狙っていたが、30日が仏滅だったので令和に切り替えたそうだ。年下イケメンをゲットした桂さんは「周りから『大金星』と言われます。私が東京を離れた間も待ってくれたので、彼に足を向けて眠れません」とニコニコ顔だ。

 錬さんが桂さんの姓を名乗る。「水弘姓は日本に10人だけだそうです。その名前を減らすわけにはいかない。僕が11人目になろうと思いました」。中身もイケメン過ぎる…!

 新しい夫婦たちは、令和をどんな時代にしていくのか。「平成は激変の時代でした。テクノロジーも大きく変わった。それを生かせるのか試されるのが令和。結婚も変化ですよね。令和でうまく生かしていきます」(錬さん)。愛し合う夫婦たちが幸せな時代でありますように!