“不肖・宮嶋”が防衛大写真展開催 1年半以上学生に密着

2019年04月28日 16時00分

防衛大生をテーマにした写真展を開催中の宮嶋氏

 フォトジャーナリストの“不肖・宮嶋”こと宮嶋茂樹氏(57)が、大阪市のキヤノンギャラリー大阪で「宮嶋茂樹写真展 THE CADETS 防衛大学校の日々」(5月15日まで。4月28日~5月6日、12日は休館)を開催中だ。

 宮嶋氏は1年半以上にわたって、厳しい訓練と授業を受けながら幹部自衛官を目指す学生たちに密着。同展では、訓練に臨む際の鋭い視線やダンスパーティーで見せる笑顔の写真などが展示され、知られざる防大生の生活の一部をうかがい知ることができる。また、それらを収めた写真集の販売も行われている。

 防大生を撮影することになったきっかけについて宮嶋氏は「僕らが受験した時から防衛大学ってありましたけど『授業料がいらなくて、給料がもらえる』って話はしても実態はよく知らなかった。たまたま中学の同級生が防大にいるんですが、ウエストポイントっていうアメリカの陸軍士官学校には豪華な写真集があるのに、自分たちにはないというので、僕が撮ることになったんです」と明かした。

 学生に密着した写真集は、防衛大学第1期生以来、65年ぶりの制作になるという。

「父兄の方からも『モヤシみたいな子が夏休みにムキムキになって帰ってくる。どんな生活か気になっていたので、これを見られて安心した』と言ってもらえました」と評判は上々のようだ。

 防衛大学卒業生の自衛隊任官拒否が増えているとも伝えられるが、宮嶋氏は「今年は50人ほど。バブルの時は100人に届きそうでしたから特段の驚きはないです。国民として辞めてほしくないのはわかりますけどね」。

 25日にロシアと北朝鮮の初の首脳会談が行われるなど日本を取り巻く国際情勢は不透明だ。自衛隊の環境も変化しているが「もし戦争になって、話が違うというのは通じない。そこは割り切って全力を尽くしてもらうしかない」と未来の幹部候補にエール。

 一方で、自身も多くの紛争地で取材してきたこともあり「報道カメラマンとしての血も騒ぎますし、もうひと花咲かせたい」と語った。