両陛下が伊勢神宮を参拝・退位報告 歴代天皇が受け継ぐ三種の神器の謎

2019年04月19日 16時00分

 三重県を訪れている天皇、皇后両陛下は18日、天皇陛下の退位を報告するため、同県伊勢市にある伊勢神宮の外宮(げくう)と内宮(ないくう)を参拝された。陛下の退位に関連した儀式「親謁の儀」で、午前に豊受大神(とようけのおおみかみ)を祭る外宮、午後に皇室の祖神とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)を祭る内宮をそれぞれ訪れ、退位を報告した。

 モーニング姿の陛下は外宮と内宮で、神職のおはらいを受けた後、正殿に歩いて進み、玉串をささげて拝礼した。歴代天皇が受け継ぐ「三種の神器」の剣と璽(じ)を皇居から5年ぶりに携え、2人の侍従がそれぞれ持ち、陛下の前後を歩いた。

 陛下に続き、白いロングドレス姿の皇后さまも同様に拝礼した。伊勢神宮では両陛下の長女黒田清子さんが祭主を務めており、外宮と内宮で両陛下の拝礼を見届けた。

 即位後、両陛下の伊勢神宮参拝は5回目で、2014年3月以来。両陛下は今回の訪問が、在位中最後の地方への旅となる。19日に賢島から名古屋駅を経由し、東海道新幹線で帰京する。

 ちなみに、今回携えた剣とは天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)=草薙剣、璽とは八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)のこと。では、なぜ三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)を携えないのか。八咫鏡は宮中三殿の賢所(かしこどころ=八咫鏡を祭る場所)の神体であるため、移動できないからだ。

 ちなみに賢所にあるものは形代(かたしろ=レプリカ)で、実物は伊勢神宮内宮に神体として奉安されている。

 三種の神器は天皇の正統性の証し。しかし、直接見てはいけないとされており、陛下もご覧になったことはない。