全国1位の花見スポット東京・目黒川の地元商店の嘆き「早く散ってくれ」 バカな客にうんざり

2019年04月04日 16時00分

桜満開の橋の上には多くの人と警備員の姿も(画像は一部加)

 こうなるとサクラ被害だ!! 今年も一部地域を除いて花見が真っ盛りとなった。人気スポットの一つが東京・目黒川。両岸に植えられた満開の桜が約4キロ続き、お出かけサイトでも軒並み「都内花見1位」「全国花見1位」にランクインしている。東急東横線・東京メトロ日比谷線の中目黒駅の桜の周辺は今年も超混雑。地元関係者はマナー違反の花見客に悩まされ「早く散ってくれ」と言い出す始末。おまけに、混雑を狙った窃盗団まで現れて――。

 平日の昼ながら3日も多くの人出で、中目黒駅構内の女子トイレには行列ができていた。桜並木が広がる目黒川沿いは、スマホで撮影に励む老若男女であふれた。

 近隣の飲食店は商機とばかりにインスタ映えするカラフルな食べ物、飲み物をテークアウト販売。ピンクの綿あめをのせたシャンパンや、シャンパンにイチゴを入れたものが飛ぶように売れていた。

 中目黒では開花タイミングを狙ったようにスタバの高級店「スターバックス リザーブ(R)ロースタリー 東京」が2月末にオープンしたこともあり、例年より人出は多いとの声も。同店には客が押し寄せるため、整理券が配布されている。

 一見すれば、地域の経済は潤ってハッピーにも見える。しかし、この地域で働く人や居住者からは「この季節だけはうんざり」「桜なんて早く散ってくれ!」という声があふれていた。

 中目黒はファッションの街でもあり、個性的な店が軒を連ねる。あるセレクトショップの関係者は「店に3月末に泥棒が入った」と明かす。泥棒は男女カップルで、10万円相当の靴を盗んでいった。

「彼女が別の商品をレジで購入している間に、彼氏が死角で靴を盗んだ」(前同)

 犯行の様子は防犯カメラにおさえられていて警察に被害届を提出するというが、他にも「目黒署管内には多くの窃盗被害が発生しているらしい」。民間の警備員が配置されているものの、混雑を狙って中目黒に来るスリなど、組織犯罪が横行しているというから見すごせない。

 周辺にある飲食店でない店への来客数が増えても、そのほとんどが冷やかし。目黒川沿いのある衣料品店では「普段は100人にも満たないのに、1日の来客数が500人を超えた」というが、良いことばかりではない。

「購買率は3%。500人来ても買ってくれるのは10人強。飲み物入りのグラスやお団子なんかを手に持って来る人が多くて、商品が汚れないか心配。客だけど客と呼びたくもない。この時期だけ店を閉めたい」という。

 隣にできた露店の食べ物待ちに並ぶ列が、自分の店の出入り口をふさぐという男性向けセレクトショップ店長は「『トイレあります?』とか平気で聞いてくるわ、店の前にゴミは散らかすわ。週末はもっとすごかった。今度の土日(6、7日)で落ち着いてほしい」と疲れた顔だ。

 マナー違反も横行している。「勝手に敷地内に入って座り込んで飲み食いするバカ。追い払っても追い払っても別のバカがやってくる。どこの田舎者だ」と住民は憤る。夜には酔っ払いがうろつく。地域住民らは毎日ゴミ拾いに励むが、苦労がしのばれる。すっかり名所となった街だが、来年はどうなることやら。