家カレーの座がルーからレトルト…平成の逆転現象に見る生活変化

2019年04月02日 08時00分

 新元号「令和」が発表され、平成も残すところ1か月。国民の消費行動は31年の間に大きく変わった。たとえば紙オムツ。大人用が子供用の売り上げを上回ったのが平成24年。同8年と30年の市場規模を見ると、子供用が1080億円から646億円まで落ち込み、大人用は228億円から920億円に。まさしく「平成=少子高齢化」を表すにふさわしいデータだ。消費が映し出した世相を、マーケティング会社「インテージ」調べで振り返ってみる。

【ビール類】6年に税率の低い発泡酒が発売されると、13年には家庭内購入容量構成比でビールを抜いた。しかし、15年に発泡酒の税率が引き上げられたことで、メーカー各社は「第3のビール」や「新ジャンル」を発表。18年に新ジャンルが首位(64・0%)に立った。今では2位ビール(23・9%)、3位発泡酒(12・0%)となった。

【カレー】29年にレトルト(市場規模461億円)がルー(456億円)の売り上げを抜いた。「家のカレー」と聞いて思い浮かべるものは、ルーを使って鍋で作るおふくろの味。だが、過去のものになるかもしれない。

「食材を揃えて調理に手間をかけるより簡単に食べたい。片付けにも時間をかけたくない」(同社広報)という傾向の高まりに加え、レトルトの味の進化もある。家族の中でも各自好みの違うレトルトを用意することもあるという。

【魚缶詰】日本でトップを走り続けてきたツナ缶(市場規模224億円)が30年にサバ缶(263億円)に覇権を譲り渡した。テレビの情報番組で健康や美容に良いと紹介され、一気に需要を伸ばした。同年には品薄状態になり、メーカーが代替品としてイワシ缶を推すように。

【洗濯洗剤】粉末から液体に移るなどの変化が平成のうちに起こった。

 新元号になり、また生活は変わっていく。

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