千葉・浦安魚市場が31日に閉場 ディズニーの街の南高北低が顕著に

2019年03月30日 17時00分

浦安駅周辺では貴重な観光スポットだった浦安魚市場

 浦安で町の台所として親しまれた「浦安魚市場」(千葉県浦安市)が31日閉場。東京ディズニーリゾートで栄える浦安だが、北部の名スポットが消え、駅周辺の過疎化が懸念されている。

 浦安魚市場は東京メトロ東西線の浦安駅から徒歩3分の好立地にある。もともと浦安は、ノリの養殖や採貝が盛んな漁師町。同市場も戦後のヤミ市がルーツで、1953年に民間による組合が結成され、市場が開かれ、71年に同所で営業されていた。

 業者だけでなく一般客も気軽に買い物できる市場で人気を博したが、建物の老朽化と店主の高齢化による跡継ぎ問題が直面。建て替えや移転も検討されたが昨年、加盟する23組合中、17組合が閉鎖に賛成。土地は不動産業者に売却された。

 昭和の雰囲気が残る同市場は、ドラマや映画の撮影スポットで知られ、浦安を訪れる旅番組やグルメ番組でも必ずといっていいほど取り上げられていた。

 地元住民はこう嘆く。「昔は浦安町といわれ、この辺りしかなかったのに徐々に埋め立てられ、ディズニーランドができてから南部ばかりが栄えている。浦安駅周辺が寂れないか心配」と話す。東京ディズニーランドやディズニーシーのある舞浜地区、マンション街の新浦安地区は土地も広大で、新スポットが次々と誕生するが、浦安駅周辺は密集市街地で再開発も全く進んでいない。

「魚市場がなくなることで、(浦安駅周辺は)観光スポットとしては、少々手薄になる。周辺の屋形船や稲荷神社で楽しんでいただければ」とは市の商工観光課。

 時代の流れとはいえ、ディズニーの街といわれる浦安の“南高北低”は顕著になる一方だ。