IR施行令決定で「築地市場跡地にカジノ建設」再浮上

2019年03月27日 17時30分

 政府は26日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備に向けたIR実施法施行令を閣議決定した。ホテルの客室総面積を10万平方メートル以上、12万平方メートル以上の展示場など具体的な要件が規定された。東京・築地市場跡地でのIR開業は困難にも見えるが…。

 安倍晋三首相はこの日、IR推進本部の席上で「(IRには)これまでにないスケールとクオリティーを求める」と述べた。来月1日から順次施行される施行令では、IRの中核となるMICE(国際会議場および展示場施設)と宿泊施設で高い条件が設けられた。

 まず、MICEでは収容人数によって3パターンを想定。国際会議場が1000人以上3000人未満の場合、展示場は12万平方メートル以上、会議場が6000人以上の場合、展示場は2万平方メートル以上などとした。併設する宿泊施設は、客室の総面積を10万平方メートル以上と定めた。

 既存の国内施設で見れば、会議場では東京国際フォーラムやパシフィコ横浜が5000人収容可能で最大級。展示場では東京ビッグサイトが約10万平方メートルで最大。ホテルは単純計算で50平方メートルの部屋が2000室必要となり、国内の主な大規模ホテルの平均は1500室であることからも例のない規模となる。。

 大阪府と市が誘致している夢洲は、総延べ床面積100万平方メートルと広大で、政府が定めた条件を楽にクリアできる。東京では築地市場の跡地で、将来的にIR誘致につながるMICE構想が進んでいる。跡地は約23万平方メートルで手狭となる。

 IR関係者は「国内でまず2~3か所設定されるIRは大規模になるが、欧州のように小規模なIRも求められている。第1号が開業後、徐々に条件も緩和されるでしょう。築地は面積的に厳しいが、タワー型のホテルにすれば、なんとか条件をクリアできる可能性もある」と語る。

 やはり都内にIRが誘致されるとすれば、築地市場跡地が本命のようだ。