保釈ゴーン被告が乗ったのは「スズキの軽」窓には「○○工業」ステッカー

2019年03月07日 11時30分

 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)が6日、保釈された。

 ゴーン被告は「○○電装」の帽子に作業着姿で軽ワゴン車に乗り込み、拘置所を後にしたが、報道陣のバイク約10台が追走。その後部座席に目を凝らすと、窓には「○○工業」のステッカーが貼られており、調べると東京都板橋区に本店のあるとび・土木作業を行う会社だった。その会社に「ゴーンさんとそちらの関係は?」と確認を入れると、担当者は「あーー。うちは関係ないっすよ」と言い、驚く様子はなかったが、電話を切られてしまった。

 さらに、被告が身につけていた作業着の胸元部分には「○○○ハウジング」の刺しゅうが施されており、埼玉・春日部市にあるリフォーム会社だった。電話をしてみたが、応答はなかった。

 その後、車は保釈を取り仕切った弁護団の一人である高野隆弁護士の東京・神田にある事務所に到着。高野弁護士は保釈時、ハンチング帽をかぶって同伴していた。

 事務所到着時には作業着から黒いスーツに着替えていた。この時は帽子を脱ぎ、白髪もあらわになった。

 事務所に到着すると、被告は高野弁護士と談笑しながら事務所の中へ。その後、都内のホテルに移動。事務所からホテルへ移動する際には黒のハイヤーに乗り換えていた。

 以前住んでいた元麻布の高級マンションは日産に返却。当面は弘中惇一郎弁護士が用意したマンションに住むとみられる。

 保釈条件の中で、住居の出入り口に関係者の出入りを監視するためカメラを設置することについて、ある検察幹部は「意味がない」と切り捨てる。「家を出た後、誰と会うか把握できない。保釈の条件は、どう証拠隠滅を防ぐかについて全く考えられていない」と強調した。

 別の幹部も、インターネットの使用制限や通話機能しかない電話を使う条件に対し「携帯電話もパソコンも外に出かけて他の人から借りればいいだけ。やりたい放題だ」と語気を強めた。