中国で話題の「学習強国」アプリとは?

2019年03月07日 07時30分

 今月15日まで開かれる中国の第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第2回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕した。李克強首相は政府活動報告で、2019年の実質国内総生産(GDP)の成長率目標を「6・0~6・5%」に設定し、2年ぶりに引き下げた。19年予算案では国防費を前年比7・5%増の約1兆1898億元(約19兆8000億円)計上。経済が低迷しても軍拡は継続する。米中貿易協議の早期妥結への意欲も示した。

 会議では「宇宙強国」「海洋強国」「製造強国」「経済強国」「軍事強国」などと、あらゆる分野で強国となることが強調された。

 そんな中国で「学習強国」が話題になっている。“学び”でも強国になるため、中国共産党中央宣伝部が開設したサイトだ。

 習近平政権発足後から、中国では“習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想”という習国家主席が唱える新たな社会主義思想を浸透させる取り組みを行っている。「学習強国」とは、習国家主席に学ぶということのようだ。

 中国人ジャーナリストの周来友氏は「『学習強国』というサイトでは、ネットで習近平政権が推し進める“新思想”や、習近平主席がこれまで行ってきた演説の内容などを閲覧・学習できます。若者へのアピールなのか、すでにアプリも開設されており、パソコンだけでなくスマホからも同様の内容を閲覧・学習できます」と語る。

 アプリは1月に無料配信され、中国ではアップストアで一時、4000万ダウンロードとなり、ダウンロードランキングのトップになるなど、大きな反響があった。

「『学習強国』にアカウントを作成すると、サイトやアプリ上でコンテンツを閲覧したり、中国共産党に関するクイズに答えたりすると、ポイントが加算されていくシステムとなっています」(周氏)

 ゲーム感覚で忠誠心を植えつけようというのか。周氏は「将来この『学習強国』が中国国民の愛国心や忠誠心を測るためのツールとなるようなことがなければよいのですが」と指摘している。