ガテン系の現場作業や工場作業向けの衣料品チェーン店「ワークマン」を好む20~30代の“ワークマン女子”が急増しているという。

「ワークマンといえば“作業着のユニクロ”というイメージが強かった。当然、客層も男性がメインターゲットだったが、最近ではSNSをきっかけに『シンプルでかわいいし、安い』と、ワークマン女子が殺到しているんです」(衣料専門ライター)

 ワークマンは群馬県伊勢崎市で1979年に創業した日本最大の職人服専門店。主なターゲットは現場で働く男性で、仕事着や仕事道具、安全具などを取り揃え、関東を中心に全国展開している。821店舗、売上高は797億円だ。

「人気の防寒具になると、有名なアウトドアメーカーの製品は安くても2万~3万円しますが、ワークマンなら高品質にもかかわらず5000円程度。それに安いだけではない。もともと、仕事に使用するために作られているから機能的に優れていて、デザインもシンプルなので、女性でも気にすることなく着られる。最近ではアクティブな趣味の女性にも人気がある」(商品開発関係者)

 アウトドア好きやバイクのライダー向けにオシャレな高機能カジュアルウエアを低価格で販売する新事業態店「ワークマンプラス」が昨年9月に立川市に1号店をオープンし、大当たりしているという。

「登山や釣り、ツーリングの女性だけではなく、妊婦にまで人気がある。飲食店の厨房用として使用されているセーフティーシューズは一般のレインシューズより滑りにくく、妊婦には安全靴になる。しかも安い。あらゆる用途に利用できることから、幅広い層から人気を集めてますよ」(前出のライター)

 衣料ビジネスは金を持っている女性をつかんだ会社が成功しそうだ。