大阪府吹田市などで昨年5月、バイクに乗って集団暴走したとして、吹田署が道交法違反(共同危険行為)の疑いで、10代の男女50人以上を摘発していたことが18日、分かった。摘発された男女らの中心的存在だった女子高生が「暴走したい」と呼びかけて集まり、捜査員からは「姫」と呼ばれていた。

 捜査関係者によると、女子高生らは昨年5月、吹田市などで信号無視や蛇行運転といった危険な運転をバイク20台以上で繰り返した疑いが持たれている。

 今回摘発された女子高生らは暴走族ではなく、地元の友人らの集まり。「姫」の呼びかけを発端とした誘いに応じて集まっただけのつながりという。捜査関係者は「以前は暴走族など決まったグループで危険な運転をするのが主流だったが、最近は特定のグループではなく携帯電話などで連絡を取り合って集まるのが主流となっている」と指摘している。

「暴走したい」の呼びかけで50人以上を動員。違法行為に駆り立てた「姫」の素顔にはネット住民も興味津々だ。

「姫は美人なのか? 問題はそこだろ」「男女50人以上ってすげーな、カリスマ性あるんだろうなあ。顔見てみたいわ」といった声があふれた。

 ネット事情通は「姫本人ではないかというSNSがあります。バイク好きの女子高生で何十人ものバイク仲間との写真をアップしています。本人だとしたら、確かにかわいいですよ。捜査員から姫と呼ばれても、おかしくないですし、50人集められそうですよ」と語る。大阪府警は、謎に包まれた「姫」の詳細について「広報案件ではないので答えられない」と回答した。