レオパレス施工不良問題 さらなる闇

2019年02月19日 07時15分

 賃貸アパート大手・レオパレス21の施工不良問題は拡大の一途だ。33都府県にある1324棟の施工物件で壁や天井などに施工不良が見つかっている。17日には大阪市や群馬県高崎市などでオーナー向け説明会が行われ、怒号が飛び交ったという。今後も施工不良物件が見つかる可能性がある。すでに判明している居住者、オーナーだけでなく、施工不良が見つかっていない物件の人たちも不安にかられている。さらには暴力団がらみのやっかいな問題も浮上した。

 あるサラリーマンのオーナーは「家賃収入が保証されるということで、オーナーになったのに、アパートが建て直しになると家賃収入がなくなってローンだけ残る。娘の進学費用に備えた副収入だったのに困ります」と明かす。

 レオパレスは家賃保証を継続して改修費用も全額補償するとオーナーを安心させようとしているが、施工不良の全貌は分からず、対応も遅い。元居住者からは建築基準法違反の心当たりも指摘された。

「小判に穴を開けたみたいな楕円型の鍵で、防犯上も不安でした。鍵もコスト削減してたのでしょうか。壁、天井、床、すべてが薄くて、生活音の
トラブルが絶えず引っ越しました」(元居住者)

 さらに、敷金礼金無料をうたうビジネスモデルへの告発も出ている。

 別の元居住者は「入居する時に敷金礼金無料だったので、仮住まいとして借りました。しかし、出る時は『汚れている』などと言われ、法外な値段を請求されました。出張が多いので、部屋を使った時間は短いし、喫煙しないから汚れているはずはないのですが…」と言う。

 暴力団排除条例で、住居や事務所を借りるのも厳しくなった暴力団員がレオパレスに流れていたとの情報もある。

 暴力団事情通は「反社会勢力との不動産取引は暴排条例で禁じられています。そんな中、警察のリストにも掲載されていない若い衆や愛人の名義で借りた部屋を、住居兼事務所にしていた幹部も少なくありません。サラリーマンやフリーターを装って若い衆が借りるにも、審査が甘くて安いレオパレスはお手軽なのかもしれません。管理人もいない物件ばかりですから」と語る。

 レオパレスの隣室の暴力団員のセクハラに日々悩み引っ越した元居住者もいる。

「お父さんらしき人と暮らしているイカツイ若者が隣室に住んでいました。引っ越してきた日にナンパされてキモかったです。実際には、3次団体の組長と若い衆でした。外で遭遇したら、風俗のバイトを紹介されそうになって怖かったです」(元女性居住者)

 レオパレスは壁や天井の施工不良で、問題物件に住む約1万4000人に転居を要請する方向だという。費用は同社が負担する。しかし、暴力団関係者が入居している物件があれば、立ち退き問題が浮上することは必至だ。

 法曹関係者は「建て直し予定の物件の入居者に暴力団関係者がいた場合には、その人が転居先を探すのも困難なうえに、転居時に暴力団関係者であることが判明してしまうので、かたくなに転居を拒むでしょう。現場の担当者は会社のタテマエと暴力団関係者のどう喝との板挟みになり、建て直し予定も遅れ、オーナーから厳しく追及されます。そもそも、暴力団関係者を入居させていたことが表沙汰になれば、宅地建物取引業法違反や、別件での違法問題となります」と指摘する。レオパレス問題は収まりそうにない。